1. はじめに
私はドラフトが好きなのですが,あんまり安定して勝利数を稼げません.
体感ですけど,私のドラフトの平均勝利数は大体3~4勝くらいです.
上振れるときは7勝出来ることもありますが,逆のパターンもあったりしますしね….
ドラフトは勝利を重ねるほどジェムやもらえるパックが増えるのでなるべく勝ちたいです.
そこで今回は私のドラフトの戦い方を整理して見直そうと思います.
普段行っていることを整理するだけでも改善点が見つかるかもしれませんので.
ドラフト初心者の方は参考になる部分もあると思いますので読んで頂けると嬉しいです.
逆にドラフトが上手い人にはアドバイスを頂けると助かります.
2. ピック編
この項目では私がドラフトでピックする際に心掛けていることを記します.
2.1 使用カードセットの全カード&デッキタイプの把握
大前提として使用カードセットの全カードと作れるデッキタイプは必ず把握します.
どんなカードがあるか分からないと構築も対戦もまともに出来ませんから.
初めてのドラフトで全カード把握はハードルが高いと思う方もいらっしゃると思います.
その場合でも最低限コモンとアンコモンのカードだけは必ず見ておきたいです.
レア以上は自分のパックの3枚か流れてきた数枚程度しか見る機会がありません.
しかし,コモンとアンコモンはドラフトにおけるデッキ構築の基本ですからね.
いつもドラフトを始める前に欲しいと思うのは各カードセットのドラフト点数表です.
ドラフト点数表があればざっくりとどれをピックすればいいか判断し易いですからね.
どなたか見やすいドラフト点数表をアップしてくれている方はいらっしゃいませんか?
新セットごとにドラフト点数の記事を作成していますので宜しければご覧ください.
2.2 ピックの流れ
1パック目は色に縛られずカードパワーの高いカードをピックします.
1パック目で色を決めるとカードは集まりやすいですが,構築の選択肢が狭まります.
また,2パック目の流れ次第では他の色にいきたくなることもあります.
両隣のプレイヤーと同じ色をピックしてしまうと欲しい色のカードが流れて来ないこともありますし.
2パック目は逆回りで流れるので,最初に決めた色よりも良いカードが流れることもあります.
そのため,1パック目は色がバラバラでもなるべく強力なカードをピックしたいです.
2パック目は1パック目を踏まえて強力なカードをピックしつつ使うデッキの色を決定します.
自分のパックが1周して戻ってくる頃までには色を決定したいです.
1周したあとは決めた色のカードをピックしてデッキに使えるカードを増やします.
使うデッキの色は2色がちょうど良いです.
引けているカード次第では3色も有りですが,安定感に欠けるので結構難しいです.
3パック目は使うデッキのマナカーブを意識してピックします.
2パック目までで足りないコスト帯のカードを優先的にピックしてデッキを完成させます.
3パック目からの色変更はかなり難しいので他色の強いカードが流れてもスルーします.
紙でドラフトする場合は邪魔ピックすることも考えますけどアリーナなら気にしないです.
紙でドラフトする場合は同じ卓ドラフトした他のプレイヤーと対戦します.
なので,自分がスルーした強力なカードを対戦相手に使われて泣くこともありますからね.
2.3 ピックの優先度は強力なクリーチャー>クリーチャー除去
ドラフトは基本的にクリーチャーの殴り合いで対戦が進みます.
そのため,対戦を有利に進められる強力なクリーチャーを優先してピックします.
次点でクリーチャー除去カードを優先してピックします.
相手の強力なクリーチャーを除去出来ると対戦の流れを掴めますから.
除去が次点なのは除去だけ引けても勝利に直結しないからです.
とはいえ,並のクリーチャーよりも除去の優先度は高いです.
2.4 飛行&ブロック禁止クリーチャーは強い
ドラフトは地上戦の殴り合いが主体です.
そのため,攻撃を通しやすい飛行&アンブロッカブルなクリーチャーは強いです.
地上戦で膠着している状況だと如何に飛行などで攻撃を通すかが勝利に直結しますから.
時にはパワー1や2の飛行クリーチャーがそのままゲームを決めてしまうこともあります.
2.5 タフネスよりもパワーが高いクリーチャーを優先する
例えば3マナで「3/2」と「2/3」だったら「3/2」を優先してピックします.
3/2ならば相手の3/3も相打ちに出来るので盤面の取り合いで負けにくいです.
逆に2/3だと3/3に一方的に負けてしまうので相手が有利になります.
3/2は2/2と相打ちですが,格上を取れる可能性もあるのでやはりパワーが優先です.
2.6 1マナクリーチャーは極力ピックしない
1マナクリーチャーは1/1や1/2が多いので2マナ以降のクリーチャーに太刀打ちできません.
そのため,最序盤以外はただの置物になってしまうのでかなり微妙です.
ただし,上記カードのように2/1や飛行持ち,コンバットトリックのように使えるのは有りです.
3. デッキ構築編
この項目では私がドラフトでデッキを構築する際に心掛けていることを記します.
3.1 デッキは土地17枚,クリーチャー17枚,他6枚の40枚
私がドラフトでデッキ構築するときはこの枚数を基準にしています.
ざっとネットで調べた感じだとこの枚数を推奨している人が多かったので.
ピック状況によってクリーチャー&他の枚数は多少増減させています.
土地は安定して引けないと困るので17枚で固定しています.
3.2 3マナを多めに意識したデッキ構成
私がデッキを組む場合は左の棒グラフみたいなマナカーブになるようにしています.
3マナクリーチャーは2マナに負けにくく,4マナにも勝ちやすいので多めにしています.
4マナ以降は3マナまでに比べるとサイズに差がつきにくいです.
3.3 他の枠にはクリーチャー除去を優先して積む
ドラフトはクリーチャーの殴り合いが主体です.
そのため,クリーチャー除去は非常に重要です.
少ないマナで相手の大型クリーチャーを倒せばテンポを取れて有利に戦闘が出来ます.
膠着した地上戦を打破するためにもやはり除去は重要です.
クリーチャー除去が無い場合はコンバットトリックを積みましょう.
コンバットトリックとはインスタントタイミングで使える戦闘を有利にするカードです.
突然クリーチャーのパワーを増減させることで一方的に殴り勝てるようにします.
他には相手の除去やパワーマイナスを回避する呪禁付与なども有効です.
4. プレイング編
この項目では私がドラフトで対戦する際に心掛けていることを記します.
4.1 相手のカードと1対1交換をする
ドラフトは手札を増やしにくいので極力1対1交換を心がけます.
相手のクリーチャー1体に対して2枚以上のクリーチャーを犠牲にすると手札が辛いです.
逆の状況を作れれば手札の差を活かして有利な状況に出来ます.
注意したいのはエンチャントつきのクリーチャーが倒される場合です.
エンチャントとクリーチャーの2枚を失ってしまうので除去を打たれると厳しいです.
装備品の場合は他のクリーチャーに再セット出来るのでカードの損失は少ないです.
しかし,装備品再セットにマナが必要なので,状況次第ではテンポロスが響きます.
4.2 マナを使い切りテンポよくクリーチャーを展開する
ドラフトはクリーチャーの殴り合いが主体です.
そのため,テンポよくクリーチャーを展開出来るか否かは大きな差を生みます.
序盤の展開で躓くとクリーチャーの枚数差で押し込まれやすくなってしまいますから.
極力相手と同格以上のクリーチャーを並べたいのでマナはしっかり使い切りたいです.
4.3 戦闘前メインフェイズに極力マナを消費しない
マナが残っている状態で攻撃すれば相手はコンバットトリックを警戒します.
そのため,手札にコンバットトリックが無い状態でも戦闘前はマナを残しましょう.
そうすれば,相手は一方的に倒されるのを警戒するので攻撃を通しやすくなります.
逆にマナを使い切ってしまうと盤面だけで戦闘の結果を判断出来るので相手の思う通りにブロックされてしまいます.
一度見破られると二度目は通じませんが,こういった駆け引きは大事です.
4.4 ダメージレースを意識して立ち回る
自分と相手が互いにどれだけライフを奪えるか常に考えながらゲームを進めます.
ダメージレースで差をつけられると自分の手元に強力なクリーチャーが残っていても無理に攻められて負けてしまうこともありますから.
トランプルがない相手の大型クリーチャーに自分の小型クリーチャーでチャンプブロックしてダメージを軽減するのも重要です.
ダメージレースをする際には絆魂がかなり強力です.
例えば自分は2/2絆魂持ちで相手は2/2でお互いにライフを奪い合ったとします.
こちらは絆魂持ちなので2点与えて2点回復します.
ですが,相手はこちらに2点与えるだけです.
するとこちらは無傷なのに相手は2点ずつ減っていくのでダメージレースで2点ずつ勝てます.
4.5 手札に基本土地しかなくても置かずに持っておく
カードゲームにおいて手札の枚数はそのまま行動の選択肢に繋がります.
なので,たとえ基本土地しかなくても未公開の手札を持っておくのは十分な意味があります.
未公開の手札からいつコンバットトリックが切られるか警戒せざるを得ないですから.
そのため,必要以上の土地が手札に来た場合はすべて置かずに2枚程度持っておきたいです.
ただし,手札に土地を貯め過ぎてもバレてしまうので適度に土地は置きます.
5. ドラフトで発生する酷い負けパターンについて
この項目では私がドラフトを行ったときにたまに遭遇する酷い負けパターンを記します.
いずれもどうしようもない感じなので遭遇したときには忘れて気分を変えるのが肝心です.
(ドラフトだけでなくシールドなど他のリミテッド戦にも当てはまります)
5.1 相手が先攻でひたすらブロッカーを除去されてそのまま負ける
相手が先攻でテンポよくクリーチャーを登場させて攻めてきます.
それに対してこちらは相打ちが取れる同マナ帯のクリーチャーをブロックに回します.
ですが,それを毎ターン軽量除去で排除されてダメージレースに負け続けるパターンです.
相手の除去が切れてようやくブロッカーを構えられる状態のときにはすでに虫の息です.
そこまでに並べたクリーチャーをパンプして総攻撃されてそのまま敗北です.
流石にどうしようもないのでモヤモヤする負け方です.
こういった負けが続くならば,小型クリーチャーではなく軽量除去マシマシにしたいです.
5.2 相手のボムレアでゲームが一気に傾いて負ける
ゲームの流れを一気に傾けるくらいのパワーがあるレアをボムレアと呼びます.
それまでのゲーム展開をたった1枚でひっくり返されるのはやるせないです.
ボムレアがクリーチャーやエンチャント,アーティファクトならば除去で対処は可能です.
(エンチャントとアーティファクトはBO3じゃないとサイドボードがなくて対策は難しいです.)
しかし,インスタントやソーサリーは都合よく打ち消しを構えていない限りは無理ですね….
5.3 土地が引けなくて負ける
土地17枚でも3枚くらいでずっと土地が止まってしまうこともあります.
流石に使えるマナの量に差がつきすぎるとどうやっても太刀打ちできません.
どうしても回避したいならば低コストで使える土地サーチカードを積むのが有効です.
手札を1枚捨てて1ドローみたいな能力も役立ちます.
5.4 土地しか引けなくて負ける
逆に延々と土地しか引けなくて手札のクリーチャーが枯渇して負けるパターンです.
酷いときには土地サーチでデッキ内の土地を減らしても土地ばっかり引くことも….
手札入れ替え能力持ちのカードを入れておくとこういった事態も打開しやすくなります.
手札入れ替え能力は有効札を引けることもあるので有用です.
6. 私がドラフトで勝てない自覚のある要因について
この項目では私がドラフトで勝てない自覚のある要因について記します.
6.1 両隣がピックしているカードの色を推測できない
恐らくドラフトをする上でかなり致命的な要因だと思います.
自分の両隣の人の色がわからないと色被りで弱いデッキしか組めないこともあるからです.
逆に両隣が使っていないからこの色はいける,なんて判断も難しくなりますし.
一応自分が流した色と流れてくる色からぼんやりと予想することは出来ます.
しかし,確信を得るにはほど遠いくらいの感覚です.
隣の人の色がわかるという話は聞くので皆さんニュータイプなのかな?と思ったりもします.
「見えるぞ,私にも敵が見える!」
6.2 ピックで色がブレてデッキが歪な形になる
2パック目で色が上手く決められない時に発生する現象です.
3パック目で強引にデッキを形にしますが,マナカーブが歪になっていたりします.
重くて強力なカードばかりで序盤がだいぶ手薄だったりとかですね.
どうしても回避したい時には2パック目の自分のパック開封時に色を決め打ちしています.
決め打ちすると選択肢が狭まりデッキパワーは低くなりやすいです.
ですが,デッキは安定した形になりやすいです.
6.3 ドラフトで使わないレアをピックする
今回のドラフトで使わない色でも構築で欲しいレア&神話レアだったらピックしてしまいます.
MTGアリーナのドラフトはピックしたカードをそのまま貰えますからね.
カード資産の確保という面でもドラフトをしているので一つの選択肢ではあると思います.
ただ,勝利を第一に追い求めるならば避けるべきだとは思うのですけどね….
ですが,同じ卓で対戦する紙のドラフトの場合は使わないレアでもピックする意味があります.
同じ卓で対戦するため強力なカードを止めることで相手のデッキ強化を邪魔出来ますから.
後で対戦したときに自分が流したカードに負けるのを回避したい場合には十分有りです.
6.4 自分のパックのレアが弱い気がする(愚痴です)
使わないレア土地とか構築向けのレアが自分のパックから出るとげんなりします.
たまたま相手のレアが強いだけかもしれませんが,私も強いレア引きたい!
6.5 コンバットトリックの採用枚数が少ない
クリーチャー除去を優先して採用するのでコンバットトリックは少なめです.
そのため,ブラフだけで戦うことが多いので結構ドキドキしながら戦闘しています.
その他6枠って皆さんどんな感じになっているんでしょうね?
6.6 ドローカードの採用枚数が少ない
せっかくピックしても枠不足で不採用になることが多いです.
手札を増やせると長期戦に強くなりますし,選択肢も増えるのが良いのですけどね.
もしかしてクリーチャー17枚ってちょっと多かったりします?
6.7 そのカードセットを使ったドラフトの環境に対する理解度が低い
使用されるカードセットによってある程度色の強弱があります.
例えば,このセットは赤黒と白黒が強いとかですね.
そのため,新弾発売直後の新カードセットや慣れていないカードセットでドラフトする場合は強い色を取れていないのかもしれません.
7. おわりに
私のドラフトに関する戦い方を振り返ってみましたが,如何でしたでしょうか?
自分の自覚がある敗因はピック関連に集中しているようですね.
プレイングは大丈夫そうだと思っているのですが,無自覚な部分に問題がある可能性も….
今回の記事はドラフト初心者の方の参考になると思いますので少しでも役立てれば幸いです.
そしてドラフトが上手い方は何かアドバイスがあれば教えて頂けると嬉しいです.
最後までお読みいただきありがとうございました.
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