1. はじめに
デビルガンダム三大理論とはDG細胞の自己再生&自己進化&自己増殖の3つの機能のことです.
今回紹介するデッキはDG細胞のような振る舞いをするマルドゥ(赤白黒)クレリックデッキです.
破壊されたクレリックは自己再生し,さらには自分より大きなコストのクレリックへと自己進化し,自己増殖によってクレリックをどんどん増やしていきますから.
ほぼクレリックで構成されていますが,ハンデス,ライフゲイン,全体パンプ,個別パンプ,単体除去,全体除去,ドローと色々な効果が使えるのも面白い点です.
2. デッキレシピ
このデッキのデッキレシピを下記に記します.
※オレンジ色はレア以上です.
デッキ
4 荒廃踏みの小道 (KHM) 252
3 アガディームの覚醒 (ZNR) 90
1 山 (ZNR) 275
4 陽光昇りの小道 (ZNR) 259
4 スカイクレイブの僧侶 (ZNR) 40
4 正義の戦乙女 (KHM) 24
3 平地 (ZNR) 267
3 スカイクレイブの秘儀司祭、オラー (ZNR) 233
4 英雄たちの送り火 (KHM) 241
4 象徴学の教授 (STX) 24
4 古牙の信奉者 (KHM) 93
4 針縁の小道 (ZNR) 263
1 刃の歴史家 (STX) 165
2 霊鍛冶のホフリ (STX) 192
1 沼 (ZNR) 274
3 精鋭呪文縛り (STX) 17
3 悪魔の信奉者 (ZNR) 97
2 希望の死、タボラックス (ZNR) 129
4 消失の詩句 (STX) 244
2 無私の象形織り (STX) 157
サイドボード
1 ご破算 (STX) 114
1 記憶留出法 (STX) 25
2 環境科学 (STX) 1
2 予言学入門 (STX) 4
1 マスコット展示会 (STX) 5
3色それぞれの基本土地を採用しているのは環境科学で持って来るためです.
白が多くなっているのは象徴学の教授を唱えるための最初の白確保のためです.
ですが,基本土地の枚数と色配分はお好みで調整してOKだと思います.
霊鍛冶のホフリのために3種類の小道シリーズを採用しています.
ですが,環境科学で赤基本土地を必ず持って来るなら小道シリーズを減らすのも有りです.
もしくは小道シリーズの代わりイニストラードの2色土地を採用してもOKです.
このデッキをインポートする場合は下記をコピーして下さい.
デッキ
4 荒廃踏みの小道 (KHM) 252
3 アガディームの覚醒 (ZNR) 90
1 山 (ZNR) 275
4 陽光昇りの小道 (ZNR) 259
4 スカイクレイブの僧侶 (ZNR) 40
4 正義の戦乙女 (KHM) 24
3 平地 (ZNR) 267
3 スカイクレイブの秘儀司祭、オラー (ZNR) 233
4 英雄たちの送り火 (KHM) 241
4 象徴学の教授 (STX) 24
4 古牙の信奉者 (KHM) 93
4 針縁の小道 (ZNR) 263
1 刃の歴史家 (STX) 165
2 霊鍛冶のホフリ (STX) 192
1 沼 (ZNR) 274
3 精鋭呪文縛り (STX) 17
3 悪魔の信奉者 (ZNR) 97
2 希望の死、タボラックス (ZNR) 129
4 消失の詩句 (STX) 244
2 無私の象形織り (STX) 157
サイドボード
1 ご破算 (STX) 114
1 記憶留出法 (STX) 25
2 環境科学 (STX) 1
2 予言学入門 (STX) 4
1 マスコット展示会 (STX) 5
3. 基本的な動き
このデッキのキーカードは下記3種です.
英雄たちの送り火とスカイクレイブの秘儀司祭、オラーか霊鍛冶のホフリ,あるいは両方を揃えることでこのデッキは動き始めます.
英雄たちの送り火は生け贄にしたクリーチャーよりマナコストが1重い共通のクリーチャー・タイプのクリーチャーを戦場に出します.
スカイクレイブの秘儀司祭、オラーは死亡したクレリックよりマナコストが軽いクレリックを墓地から戦場に出します.
霊鍛冶のホフリは死亡したクリーチャーをトークンとして蘇生して+1/+1修正とトランプル&速攻を付与します.
そのため,英雄たちの送り火を使用する毎に盤面がどんどん増えていくというわけです.
登場させたクレリックは生け贄にすることが多いのでETB能力有りを多めに採用しています.
色々なクレリックを採用しているので様々な状況に対応しやすいです.
さらに,英雄たちの送り火やスカイクレイブの秘儀司祭、オラー,霊鍛冶のホフリで登場した時もETB能力が誘発します.
そのため,ETB能力を何度も何度も使い回せるのも大きな利点です.
このデッキは墓地からの蘇生手段が多いため,全体破壊に対する耐性が非常に高いです.
その反面,追放や墓地追放,バウンスは苦手です.
4. 採用しているクリーチャーについて
このデッキで採用しているクリーチャーについて説明します.
4.1 スカイクレイブの僧侶
タップインの白土地兼2マナ1/3のクレリックです.
土地が伸びた後に土地をあまり引きたくない&2マナ生物が少ないので採用しています.
ETB能力で2点ライフを得られるのでアグロデッキの攻撃を耐えるのに役立ちます.
正義の戦乙女で5点ライフを得られるのも結構偉いです.
4.2 象徴学の教授
2マナ2/1と標準サイズかつサイドボードから講義を持って来れるクレリックです.
序盤から終盤まで状況に応じたカードを持って来れるのが強みです.
土地が伸びるまでは環境科学,それ以降は状況に応じて講義を選択する感じです.
履修持ちは象徴学の教授だけですが,何度も蘇生するので講義を手札に加えやすいです.
そのため,象徴学の教授を早期に登場させられると非常に展開が楽になります.
4.3 古牙の信奉者
登場時相手が選んで1枚ハンデスする2マナ1/1のクレリックです.
手札を削ることで相手の動きを制限することが出来ます.
そのため,墓地利用に特化したデッキとかでない限りは結構仕事をしてくれます.
何でも捨てられるので繰り返し登場して相手の手札を0枚にするのも難しくないです.
4.4 正義の戦乙女
クレリックが登場するたびにそのカードのタフネス分ライフを得ます.
このデッキはクレリックが何度も戦場に登場するのでライフを回復し易いです.
そのため,ライフ27以上にして全体強化するのも容易く,並べるデッキなので好相性です.
アグロデッキに対しては正義の戦乙女のライフゲインで如何に粘れるかが勝敗を左右します.
正義の戦乙女が残り続けるなら,ライフ0で負けることはほぼ無くなるくらいです.
4.5 精鋭呪文縛り
相手の手札を確認しつつ,1枚のコストを2マナ重くするので相手の動きを鈍らせられます.
相手の手札状況を確認出来るので,有効な手を封じつつ,有利に動きやすくなります.
繰り返し登場し続けることで,土地が伸びるまでプレイするカードを無くすことも出来ます.
古牙の信奉者のハンデスもあるので,それも踏まえてコスト増の対象を選択したいです.
4.6 無私の象形織り
無私の象形織りは自身を追放することで自分のすべてのクリーチャーに破壊不能を付与します.
そのため,スカイクレイブの秘儀司祭、オラーか霊鍛冶のホフリが戦場にいない時用の対全体破壊カードとして採用しています.
特に全体破壊を連打された時には無私の象形織りの有無で大きく流れが変わります.
8マナと非常に重いですが,命取りのうぬぼれを使うこともあります.
命取りのうぬぼれを使用するのは相手も大量展開していて攻め手に欠ける時ですね.
最低でもこちらのクリーチャーを1体残せるので,状況を打破しやすくなります.
霊鍛冶のホフリがいる状態で使用出来るのが一番有効です.
霊鍛冶のホフリを守りつつ,破壊された自分の他のクリーチャーを+1/+1パンプしてトランプルと速攻を付与しつつ蘇生するため,一気にライフを削り切れますから.
4.7 悪魔の信奉者
登場時に自分と相手はクリーチャーかプレインズウォーカーを1枚生け贄に捧げます.
相手が少数精鋭の場合は有効な除去として機能します.
生け贄は相手が選ぶので護法や黄金架のドラゴンのトークン生成も発生しないのも◎.
霊鍛冶のホフリがいる状態で登場して自身を生け贄に捧げると2回除去を誘発します.
2回目は他のETB能力持ちを生け贄にすることでそちらのETB能力を使用出来ます.
スカイクレイブの秘儀司祭、オラーもいればさらに追加で蘇生してETB能力が使用可能です.
そのため,一石二鳥どころか三鳥も四鳥も狙えます.
4.8 希望の死、タボラックス
味方のクリーチャーが死亡するたびにサイズアップ&ドロー出来る3マナ2/2&飛行です.
1点ライフを失いますが,他のクレリックのチャンプブロックで1ドローは助かります.
英雄たちの送り火で能力誘発は容易いのでガンガン大きくしつつ手札も増やしやすいです.
事故気味の時にも助かるので優秀なのですが,伝説が気になって2枚採用にしています.
ちなみに希望の死、タボラックスがいる状態で全体破壊を打たれてもドローは可能です.
例えば他の自分のクリーチャーが2体一緒に破壊された時は2点失い2ドロー出来ます.
なので,展開して失った手札を補充して態勢を整えやすいのも良い点です.
4.9 スカイクレイブの秘儀司祭、オラー
このデッキのキーカードである墓地からの蘇生パーツです.
英雄たちの送り火とスカイクレイブの秘儀司祭、オラーが揃えば流れを一気に掴めます.
その反面,相手から狙われやすいので追放除去が怖いです.(破壊は蘇生出来るので大丈夫.)
伝説が気になって3枚採用なのですが,追放除去が多い環境なら4枚にしたいですね.
少々勿体ないですが,霊鍛冶のホフリ召喚のために生け贄にすることも良くあります.
4.10 刃の歴史家
自分の攻撃クリーチャーがすべて二段攻撃を得る強力な4マナクレリックです.
効果自体は強力なのですが,色拘束が絶望的に厳しいので1枚採用にしています.
基本的には英雄たちの送り火で召喚する用ですから.
手札に引いてしまった場合は土地が7枚くらい並ばないと唱えられないのが難点ですね….
イニストラードの2色土地を採用すれば色拘束の問題は解決しやすくなるはずです.
4.11 霊鍛冶のホフリ
このデッキのキーカードである即時蘇生パーツです.
即時蘇生だけでなく,+1/+1修正とトランプル&速攻も非常に強力です.
ただし,スカイクレイブの秘儀司祭、オラーと異なり,自身が死亡した時には何も残りません.
そのため,極力他のクリーチャーが並んだ状態で登場させたいです.
5. 採用しているクリーチャー以外のカードについて
このデッキで採用しているクリーチャー以外のカードについて説明します.
5.1 消失の詩句
僅か2マナで単色パーマネントなら何でも追放出来る非常に強力な追放除去です.
白黒でデッキを組むなら優先的に採用したい除去ですね.
最近は単色で強いカードが多いので,2色以上を対象に出来なくてもさほど困りませんね.
2色のパーマネントが多い環境になるなら運命的不在と入れ替えるのが良さそうです.
運命的不在に入れ替えるとエンチャントとアーティファクトは除去出来なくなります.
ですが,クリーチャーとプレインズウォーカーに対しては似た感じで使用出来るはずです.
5.2 英雄たちの送り火
このデッキのキーカードであるライブラリーからクレリックを登場させるパーツです.
生け贄の2マナを3マナに,3マナを4マナに変換出来るのでどんどん大型化させられます.
英雄たちの送り火さえ設置出来れば残りのキーカードであるスカイクレイブの秘儀司祭、オラーや霊鍛冶のホフリへのアクセスは容易なので,3つのパーツで一番重要度が高いです.
2枚目以降も活躍出来るので,複数枚置けるなら置きたいです.
相手が赤青だとプリズマリの命令で割られたり,打ち消されたりするので要注意です.
5.3 アガディームの覚醒
マナさえ支払えれば墓地から一気に展開出来る強力な蘇生カード兼黒土地です.
大体7マナか8マナ払ってクリーチャーを一気に再展開する用途で使用します.
4枚採用してもいいのですが,序盤に引くと3点ダメージが痛いので3枚採用にしています.
タップインでも良かったり,3点ダメージが気にならないなら4枚採用にすべきだと思います.
6. 採用している講義について
このデッキで採用している講義について説明します.
6.1 環境科学
ライブラリーから基本土地を1枚持って来れるので土地&色事故しづらくて便利です.
3色デッキかつドローが貧弱なので,序盤は最優先で持って来ます.
霊鍛冶のホフリを唱えるために5枚までは土地を止めたくないです.
そのため,環境科学を2枚採用にしています.
ですが,好みで環境科学1枚を別の講義に変えるのも無くはないと思います.
6.2 記憶留出法
どんなパーマネントでもただの3/2クリーチャートークンにしてしまうソーサリーです.
処理出来る対象が広いため,様々な相手に対して有効に使える機会が多いです.
6.3 ご破算
3マナで1点バーンは正直不味いですが,対象が広いので意外と役に立ちます.
アーティファクトを割れるのでそちらの目的で持って来ることの方が多いです.
6.4 予言学入門
占術2を行いつつ1ドロー出来るので,最大3枚デッキを掘れて好きなカードを引きやすいです.
英雄たちの送り火を探したり,手札が枯れて手が尽きそうな時に使用します.
手札が枯れやすいデッキなので2枚採用にしています.
6.5 マスコット展示会
このカード1枚で2/1&飛行,3/2,4/4を1枚ずつ生成するソーサリーです.
7マナと重いですが,マナさえ用意出来ているなら結構頼りになります.
とはいえ,クレリックじゃないので普段よりも持って来る優先度は低い感じです.
7. おわりに
キーカードが2~3枚必要なので,動き始めるのにやや時間がかかります.
しかし,一度動き始めてしませばどんどん展開出来るので使っていて楽しいデッキです.
レア以上は多めですが,面白いデッキなので組めそうならば是非遊んでみて下さい.
最後までお読みいただきありがとうございました.
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