1. はじめに
今回は長期戦に強い格安オルゾフ(白黒)ミッドレンジデッキの紹介です.
このデッキはアドバンテージを稼げるETB能力持ちのクリーチャーを多めに採用してリソース差をつけて有利に戦います.
墓地から再登場する手段もあるのでかなりの回数ETB能力を使えます.
さらに,ほとんどのパーマネントに対する除去やハンデス,リアニメイト,相手の強力なカードを奪う効果など色々積んでいるので様々な相手に対応しやすいです.
このデッキ作成に必須なレア以上のワイルドカードは6枚だけです!
(2024年にスタン落ちする必須レアは作成していません)
そのため,MTGアリーナ初心者やカード資産が少ない方におすすめのデッキです.
2. デッキレシピ
このデッキのデッキレシピを下記に記します.
※オレンジ色は必須レア以上です.
※ブルーは必須でないレア以上です.
デッキ
3 神憑く相棒 (NEO) 38
9 平地 (HBG) 292
7 沼 (HBG) 300
1 皇国の地、永岩城 (NEO) 268
1 見捨てられたぬかるみ、竹沼 (NEO) 278
4 磨かれたやせ地 (MOM) 272
4 シェオルドレッドの勅令 (ONE) 108
4 野心的な農場労働者 (MID) 2
3 聖戦士の奇襲兵 (MID) 10
2 永遠の放浪者 (ONE) 11
3 砂丘の英雄 (BRO) 213
1 無形の処刑者、ケイヤ (ONE) 205
3 鼓舞する監視者 (SNC) 18
1 ギックスの命令 (BRO) 97
2 執念の徳目 (WOE) 115
1 ヨーグモスの法務官、ギックス (BRO) 95
2 多元宇宙の突破 (MOM) 94
3 大洞窟のコウモリ (LCI) 102
2 忘却の儀式 (MID) 237
2 残忍な巡礼者、コー追われのエラス (DMU) 198
1 コイロスの洞窟 (DMU) 244
1 砕かれた聖域 (VOW) 264
一見するとレア以上が多いですが,ほとんど配布デッキに採用されているレアです.
レア以上のワイルドカードで作る必要があるのは下記4種類合計6枚です.
(1)永遠の放浪者 × 2
(2)無形の処刑者、ケイヤ × 1
(3)執念の徳目 × 2
(4)多元宇宙の突破 × 1
このデッキをインポートする場合は下記をコピーして下さい.
Deck
3 Spirited Companion (NEO) 38
9 Plains (HBG) 292
7 Swamp (HBG) 300
1 Eiganjo, Seat of the Empire (NEO) 268
1 Takenuma, Abandoned Mire (NEO) 278
4 Scoured Barrens (MOM) 272
4 Sheoldred’s Edict (ONE) 108
4 Ambitious Farmhand (MID) 2
3 Cathar Commando (MID) 10
2 The Eternal Wanderer (ONE) 11
3 Hero of the Dunes (BRO) 213
1 Kaya, Intangible Slayer (ONE) 205
3 Inspiring Overseer (SNC) 18
1 Gix’s Command (BRO) 97
2 Virtue of Persistence (WOE) 115
1 Gix, Yawgmoth Praetor (BRO) 95
2 Breach the Multiverse (MOM) 94
3 Deep-Cavern Bat (LCI) 102
2 Rite of Oblivion (MID) 237
2 Elas il-Kor, Sadistic Pilgrim (DMU) 198
1 Caves of Koilos (DMU) 244
1 Shattered Sanctum (VOW) 264
英語でインポートする方法については下記を参照してください.
3. 基本的な動き
序盤は手札を増やすETB能力持ちのクリーチャーを登場させたり,相手の厄介なクリーチャーを除去しながら土地を伸ばすまでの時間を稼ぎます.
土地が伸びたら退場したクリーチャーをリアニメイトして盤面を築いたり,強力なプレインズウォーカーなどを登場させて相手を圧倒します.
このデッキは手札が途切れにくいので長期戦に強いです.
その反面,突出した攻撃力を持つカードは少ないです.
なので,上手く状況を見極めながら最適なカードをプレイして勝利を目指しましょう.
4. 採用しているクリーチャーについて
このデッキで採用しているクリーチャーについて説明します.
4.1 野心的な農場労働者
白系ミッドレンジ定番の平地をサーチする2マナクリーチャーです.
7マナまで止まることなく土地を伸ばしたいので4枚採用にしています.
変身の機会は少ないですが,歴戦の聖戦士は絆魂持ちなのでライフを維持しやすくて助かります.
4.2 聖戦士の奇襲兵
強力なアーティファクトやエンチャントが存在する環境なので置物対策は必須です.
リアニメイトしやすいので何回も使いまわせるのが良いです.
瞬速のおかげで攻撃してきたタフネス3以下に対する除去のようにも使えます.
相手ターンにインスタント除去と一緒に構えられるので柔軟に動きやすいです.
パワー3なので相手にブロッカーがいないならアタッカーとしても役立ちます.
4.3 神憑く相棒
登場時1ドローで手札を稼げます.
このデッキは長期戦をするデッキなので細かくアドを稼ぐのは大事です.
戦闘力はほぼ期待できませんが,壁として時間を稼いでもらいます.
2マナを使い回しやすいデッキなので結構大事なカードだったりします.
3枚採用ですが,枠が許すなら4枚にしても良いかもしれません.
4.4 大洞窟のコウモリ
クリーチャーが一時的なピーピングハンデスするのはかなり優秀です.
好きな相手のカードを抜けるので相手の行動を抑制できますから.
そのうえ,手札情報を得られるので相手の動きを把握しやすいですし.
除去されると抜いたカードは手札に戻りますが,このカードに除去を使ってくれるならそれはそれで美味しいです.
リアニメイトしやすいデッキなので序盤から終盤まで常に仕事をしてくれるのも◎.
飛行&絆魂持ちなのも地味に助かります.
対戦していてこのカードを見ない日は無いくらいなのも納得の優秀さです.
4枚採用したいですが,枠の都合で3枚採用にしています.
4.5 残忍な巡礼者、コー追われのエラス
自分のクリーチャーが登場するたび1点ライフゲインなので負けにくくなります.
接死持ちなので対大型に対する壁としても助かります.
自分のクリーチャー死亡時に相手に1点ライフロスはおまけくらいな気持ちです.
序盤に強いクリーチャーがいないので2枚だけ採用しました.
より対アグロを意識するならファイレクシアの宣教師も良いと思います.
2マナ2/3なので2マナクリーチャーは止めやすいですし,絆魂のおかげで負けにくいですから.
絆魂を嫌って除去を使ってくれるなら展開されない分時間を稼げますし.
さらにキッカーで墓地からクリーチャーを回収出来るので後半でも活躍してくれます.
4.6 鼓舞する監視者
登場時1ドロー&ライフゲインで手札を稼ぎつつ負けにくくなります.
長期戦前提のデッキなのでどちらも非常に助かります.
飛行持ちなのも攻防ともに役立ちます.
4枚採用したいですが,枠の都合で3枚採用にしています.
4.7 ヨーグモスの法務官、ギックス
自分のクリーチャー1体が相手に戦闘ダメージを与えるたびに1点ライフロス&1ドローなので手札を稼ぎやすいです.
この効果は1体につき1ドローなので複数体で攻撃を通せば一気にドローすることも可能です.
(相応にライフを失うので状況を見極める必要はありますが)
相手の展開が遅れていたりブロッカーを排除出来ればドローソースとして頼りになります.
起動能力で相手のライブラリーからカードを奪ってマナコスト無しに唱えられるのも有用です.
不安定ですが,相手の強力なカードを複数枚唱えられば一気に状況が傾きます.
リアニメイトしやすいですし,土地も伸びやすいので使用する機会は割とあります.
配布デッキに1枚収録されているので1枚だけ採用しました.
4.8 砂丘の英雄
ETB能力で3マナ以下のクリーチャーを1体リアニメイト出来ます.
そのため,3マナ以下のクリーチャーのETB能力を使いまわしやすいです.
さらに,3マナ以下のクリーチャーすべてに+1/+0修正を与えるのも噛み合っています.
あまり使われないカードですが,個人的にかなり好きなカードです.
このカードを使いたいがためにこのデッキを作ったようなものですし.
4枚採用したいですが,枠の都合で3枚採用にしています.
5. 採用しているクリーチャー以外のカードについて
このデッキで採用しているクリーチャー以外のカードについて説明します.
5.1 シェオルドレッドの勅令
3つのモードを選べる布告除去です.
相手が選んで生け贄に捧げるので護法や呪禁,破壊不能を無視して除去出来るのが強みです.
その反面,対象が複数いると除去したい対象を除去出来ないのが最大のデメリットです.
なので,序盤から展開してガンガン攻めるアグロに対しては使いにくいです.
色々融通が利く万能な除去で個人的に好きなので4枚採用にしています.
対アグロを意識するなら切り崩しや喉首狙いにするのが良いと思います.
レアですが,今流行りの失せろにするのも有りだと思います.
5.2 忘却の儀式
生け贄が必要ですが,パーマネント追放除去は強力です.
しかも,フラッシュバックで2回使えるのも優れています.
優秀ですが,生け贄コストが必要なので序盤は使いにくいです.
トークン生成カードを増やすなら枚数を増やしても良いかもしれません.
5.3 ギックスの命令
4つのモードを選べる優秀なソーサリーです.
パワー2以下破壊&相手のパワー最大クリーチャー破壊で盤面を一気にリセットしても良いです.
自分のクリーチャーを強化しつつ,墓地からクリーチャー2枚回収でアドを稼いでも良いですし.
配布デッキに1枚収録されているので1枚だけ採用しました.
5.4 永遠の放浪者
3つの忠誠度能力がいずれも優秀な6マナのプレインズウォーカーです.
アーティファクトやクリーチャー1つを一時的に追放&戦場に戻すのはETB能力を使いまわせるので非常に相性が良いです.
砂丘の英雄にこの能力を使い続けるだけで盤面と手札がガンガン増えていくのは非常に楽しいです.
この組み合わせが使いたくてこのデッキを組んだと言っても過言ではないです.
トークンは追放されると戻らないので相手のクリーチャートークンを除去出来ます.
他には一時的に相手の強力なクリーチャーを追放することで除去を引くまでの時間を稼ぐ手段としても使えます.
2/2&二段攻撃持ちを1体生成出来るので盤面を築きやすいです.
忠誠度0で使用できるので生存し続ける限り状況は好転する一方です.
このトークンを砂丘の英雄でパンプ出来るのも相性が良いです.
お互いのクリーチャーを1体ずつ残して他をすべて生け贄に捧げられるのでリセットとしても使えます.
忠誠度-4かつ相手のクリーチャーも残るのでタイミングを選びます.
ですが,プレインズウォーカーがリセットを内蔵しているのは非常に有用です.
このカードは1体でしか攻撃されないのでブロッカーを残しておけば生存しやすいですし.
強力なカードですが,重い上に場に1枚しか登場出来ません.
次に紹介する多元宇宙の突破でも登場可能です.
なので,2枚採用にしています.
5.5 多元宇宙の突破
これ1枚で強力なクリーチャーかプレインズウォーカーを2体登場させられるので強力です.
このデッキの切り札と言える1枚です.
相手が強力なカードを採用しているほど相対的に強くなります.
原初の征服者、エターリや偉大なる統一者、アトラクサ,強力なプレインズウォーカーなどを奪えると非常に気持ちいいです.
10枚切削してから登場させるので自分の永遠の放浪者や無形の処刑者、ケイヤを登場させやすいのも助かります.
配布デッキに1枚収録されているので1枚追加して2枚採用にしました.
強力なのですが,7マナは重いので3枚以上採用すると腐りやすくなるのが気になりそうです.
5.6 執念の徳目
ロークスワインの嘲笑は2マナでタフネス3以下を処理出来るので使いやすいです.
しかも,2点ライフゲインもあるので序盤を耐えやすくて非常に助かります.
執念の徳目は毎自ターン開始時に墓地からクリーチャーを1枚リアニメイトするので強力です.
時間が経てば経つほど強固な盤面を築けますから.
特筆すべきは相手の墓地からもクリーチャーをリアニメイト出来ることです.
そのため,相手が強力なクリーチャーを採用していればそれだけこちらが有利になります.
執念の徳目を複数枚置けるととんでもないですね.
序盤から終盤まで大活躍なのでこのデッキと非常に噛み合っています.
今回はデッキ作成コストを考慮して2枚採用にしています.
ですが,神話レアワイルドカードに余裕があるなら是非とも枚数を増やしたいです.
5.7 無形の処刑者、ケイヤ
重い白黒デッキの切り札になる非常に強力なプレインズウォーカーです.
呪禁持ちのおかげでほとんどの除去で退場しないため物凄く場持ちが良いです.
生き残れば勝ちに繋がるプレインズウォーカーなので勝利に直結します.
忠誠度を+2しつつ,3点ライフゲイン&3点ライフロスは優秀です.
膠着しているならこれを使い続けるだけでどんどん勝利に近づきますから.
忠誠度が+2されるおかげで攻撃を耐えやすくなるのも良いです.
忠誠度は増えませんが,手札を2枚増やせるのは非常に助かります.
手札が途切れないのでリソース差で相手を圧倒しやすいです.
ただし,相手に占術1をさせてしまうのは多少気になります.
忠誠度-3でクリーチャーやエンチャントを1つ追放しつつ,同じ能力を持つ1/1&飛行を1体生成するのは強力です.
相手の厄介なカードを除去しつつ,同じ能力をこちらが使えるわけですから.
強力なクリーチャーもエンチャントも多い環境なので物凄く重宝します.
非常に強力なプレインズウォーカーですが,重すぎるので1枚だけ採用しました.
もし増やすなら個人的には無形の処刑者、ケイヤを増やすより多元宇宙の突破を増やしたいです.
5.8 皇国の地、永岩城
アンタップインの白土地が3マナ4点ダメージとしても使えるので優秀です.
困った時の除去として使えますし,土地が伸びた後に引いても役立ちますから.
必須じゃないですが,1枚採用していると何かと便利です.
2024年にスタン落ちしますが,やはり1枚くらいは欲しいですね.
注意点は伝説の土地なので戦場に1枚しか置けないことです.
そのため,2枚以上採用すると事故要因になりますのでご注意ください.
土地の総数を増やすなら2枚目の採用を検討しても良いです.
5.9 見捨てられたぬかるみ、竹沼
アンタップインの黒土地がクリーチャーやPW用墓地回収として使えるので優秀です.
切削3枚もあるので回収対象を強引に落としたりも出来ますし.
土地を伸ばすデッキなので余剰マナを生かしやすくて好相性です.
必須じゃないですが,1枚採用しているとかなり便利です.
2024年にスタン落ちしますが,やはり1枚くらいは欲しいですね.
注意点は伝説の土地なので戦場に1枚しか置けないことです.
そのため,2枚以上採用すると事故要因になりますのでご注意ください.
土地の総数を増やすなら2枚目の採用を検討しても良いです.
5.10 コイロスの洞窟
2色デッキなので2色発生土地は事故回避に便利です.
白と黒どちらもダブルシンボル以上のカードを採用していますから.
ですが,白か黒発生時に1点ダメージを受けるデメリットは痛いです.
長期戦をするデッキなのであんまりダメージを受けたくないですから.
配布デッキに1枚収録されているので1枚だけ採用しました.
5.11 砕かれた聖域
3枚目以降の土地として置くならアンタップインの白黒土地です.
序盤以外はアンタップインなのでかなり助かります.
コイロスの洞窟よりもこちらのほうがこのデッキに合っています.
ですが,2024年にスタン落ちするのであまり積極的には作りたくないですね.
とはいっても,まだ9か月近く先なので白黒をよく使うなら作って問題ないです.
5.12 磨かれたやせ地
タップイン&1点ライフゲインの白黒土地です.
タップインですが,1点回復できるので多少生き残りやすくなります.
2色発生土地は色事故回避の面で何かと便利です.
コモンなので揃えやすいのも利点です.
タップインが気になる&レアワイルドカードを惜しまないなら砕かれた聖域にしたいです.
タップインでも良いならクリーチャー化できる眠らずの城塞も良いですね.
土地は伸びるのでマナが余る場面で役立ちます.
他には太陽降下などでリセットされた後でもすぐに攻撃出来るのも助かります.
実質4マナで1/1&毒性1を1体生成出来るミレックスも良いです.
相手が打ち消しを構えていそうな時や除去を連発するコントロールデッキ相手だと特に役立ちます.
1/1は貧弱ですが,毒性1のおかげで無視できませんから.
ただし,登場時しか色を発生しないので積みすぎると事故要因になるので注意です.
6. おわりに
ETB能力多めなので除去に強く,リソース差で勝ちやすいです.
重くて強いカードも複数積んでいるので土地さえ伸ばせれば一気に巻き返せるのも良いです.
安く組めて結構戦えるデッキなので,よろしければ是非遊んでみて下さい.
最後までお読みいただきありがとうございました.
コメント