1. はじめに
2019年12月19日にZ/XのEXパック「スーパー!オール☆ゼクスターズ」が発売されます.
今弾は新カードだけでなく,多数の入手難なカードの再録が魅力です.
今回はライカンスロープ,ク・リト,マルディシオンの新カードを紹介します.
2. ロリポップガール五頭領ウェアジャガー
2種類目の五頭領名称のウェアジャガーです.
全体コスト上昇とダメージを受けたときに発動する珍しい効果を持っています.
一つ目の効果について
自分のリソースが13枚以上ある場合,スクエアにあるすべての自分のゼクスのコストを2増やし,パワーを+3000します.
リソース13枚にするためにはやや時間がかかりそうですが,ライカンスロープであれば難しくはないですね.
特筆すべきはパワーだけでなく,コストが2増える点ですね.
これにより,下記のようなカードから自分のゼクスを守りやすくなります.
“輝姫契騎”アグリィはノーマルスクエアにある7コスト以下の相手ゼクスを破壊します.
なので,6コストや7コストのゼクスは効果で破壊されなくなります.
滅獄竜デスティニーベインはノーマルスクエアにある3コスト以下のゼクスを破壊します.
2コスト増えることにより,IGで登場したゼクスが破壊される心配をしなくて済みます.
正義の黄昏はノーマルスクエアにある全ての相手の7コストのゼクスをデッキの下に置きます.
コストが増加することで効果の対象からIGOBを外して守ることが可能です.
逆に5コストのゼクスが7コストになるため対象になります.
つまり,ロリポップガール五頭領ウェアジャガー自身が正義の黄昏の対象になる点は注意です.
自分のゼクスのコスト増加のおかげで7コストディンギルを降臨させやすくなるのも◎.
普段は降臨条件に使いにくい2コストゼクスも,降臨条件として活かしやすくなります.
二つ目の効果について
このカードが登場するかダメージによってライフに置かれたときに発動します.
自分のデッキトップをリソースにスリープで置きます.
自分のライフが2以下の場合,自分のデッキトップをリソースにスリープで置きます.
シンプルにリソースブーストする効果ですが,発動条件が少々特殊です.
登場時だけでなく,ダメージを受けてライフから置かれたときにも発動します.
緑はリソースが伸びてから勝負なので,舞台を整える前に敗北しにくくなります.
ライフが2以下だとさらにリソースブースト出来るため尚更です.
効果発動には登場かダメージを受けてライフに置かれる以外の条件はありません.
そのため,タッチ緑のデッキに採用するのも良さそうです.
3. 【顕誓『告死遊戯』】ヨグ・ソティス
4種類目のク・リトのオーバーシフトです.
ク・リトの括りだと4種類目ですが,うらら専用だと初のオーバーシフトです.
相手のプレイするカードのコストを増やすため,ゲーム展開を阻害する強力な効果です.
一つ目の効果について
相手のターンの間,このカードのコストを1減らし,パワーを-2000します.
単純にサイズダウンするためデメリットしかないです.
二つ目の効果が強力なので,それの代償としての効果だと考えられます.
5コストパワー7500のゼクスにシフトした場合,4コストパワー5500になります.
場合によっては3コストIGアイコン持ちにすら倒されてしまいかねません.
二つ目の効果について
相手がこのターンに手札から最初にプレイするカードのコストを1増やします.
手札から最初にプレイするカードのコストが1増えるため,使えるリソースを1減らされているようなものです.
緑で大幅にリソースブーストでもしていない限り,使えるリソースが1減るだけでも動きをかなり制限されてしまいます.
ケット・シーの市場などと異なり,妨害が見えていながら対処出来ないのも強い点です.
(イベントの場合は攻撃タイミングに気を付けることでなんとかなる場合もなくはないので.)
しかもこの効果は相手ターンのみならず,自ターンにも影響します.
つまり,相手のイベントをプレイ出来なくして妨害されないようにすることも可能になります.
唯一の救いは最初に手札からプレイするカードだけしか1コスト増えないことです.
つまり,デュナミスからプレイするカードはこのカードの効果を受けません.
デュナミスまで対象だと先行でこのカードを置いたときに与える影響が大きすぎるからですね.
三つ目の効果について
このカードが破壊されたとき,自分のトラッシュにある[ク・リト]を1枚選び,リソースにスリープで置きます.
通常であれば,5リソース時にリソースブーストするのはなかなかのリスクを伴います.
こちらが先に6リソースになることで相手にIGOBを許してしまうからです.
しかし,リソースブースト効果がこのカードの破壊時なので,その心配は少ないです.
登場時系のリソースブーストに比べると相手にIGOBされにくい点で優れています.
二つ目の効果が強力なので,放置されることはないですしね.
リソースブーストするカードを選べるのも利点です.
デッキトップからだと誓いなどのキーカードがリソースに入る心配もありますからね.
名称を被らせずにリソースを増やせるためユニバース・プリンセス的にも美味しいです.
5から7リソースに飛べるため,下記のような動きもしやすくなります.
(1)ユニバース・プリンセスで狂奔する嗜虐ムービス登場.
(2)零れ落つ蜜月バイヤッハでユニバース・プリンセス回収.
(3)再度ユニバース・プリンセスを使用.
4. 告死の邪剣 黒剣八魂マルディシオン
ハンデスかマルディシオン名称を回収出来るマルディシオンです.
兜から片目が燃え盛る様を見ると私はゴブリンをスレイヤーしちゃう人を彷彿とします.
効果について
このカードの登場時,自分のデッキの上から2枚までトラッシュに置き,下記の効果から一つを選び解決します.
(1)相手の手札が3枚以上の場合,相手は自分の手札を1枚選びトラッシュに置きます.
(2)相手の手札が3枚以下の場合,自分のトラッシュのマルディシオン名称を1枚回収します.
(1)は良くあるタイプのハンデスです.
捨てるカードは相手が選ぶため,決定的なダメージにはなりにくいです.
しかし,手札枚数を少しづつ削られるのは後の展開に大きな影を落とします.(経験談)
(手札を増やしやすい青だって手札を削られるのは辛いんだからねっ!)
(2)は相手の手札が少ない場合,マルディシオン名称のカードをトラッシュから回収出来ます.
特筆すべきは回収対象がゼクスではなく,カードである点です.
そのため,誓いを簡単に回収可能です.
こちらが後攻の場合はハンデスしていなくても即座に回収効果を使用しやすいのも◎.
マルディシオン名称を回収出来るカードには極楽往生 黒剣八魂マルディシオンがあります.
2種類もトラッシュから誓いを回収するカードがあるのは現状マルディシオンだけです.
(青系統のIGOBイベントもトラッシュから回収するカードが欲しいです….)
自身が4コストなのも優秀だと思います.
というのも覆い被せるバケツで回収が利きやすいからです.
5. おわりに
ロリポップガール五頭領ウェアジャガーはライカンスロープデッキのみならず,幅広いデッキで採用されそうな気がします.
どちらの効果も種族やレベル指定がなく,発動さえすれば強力ですからね.
【顕誓『告死遊戯』】ヨグ・ソティスはク・リトデッキを使うならば1枚は欲しいオーバーシフトですね.
シフトやオーバーシフトが増えてきたのでどれを何枚選択するか迷いますね.
告死の邪剣 黒剣八魂マルディシオンはマルディシオンデッキを更に凶悪にしてくれます.
最後までお読みいただきありがとうございました.
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