1. はじめに
2020年6月25日にスタートダッシュデッキ「プレミアム!ク・リト」が発売されました.
私はシフトが高くてク・リトデッキを組んでいませんでした.
なので,このスターターのおかげでク・リトデッキを組めるのは嬉しいですね.
ク・リトデッキと言えば強力なシフトと異形の落とし仔でジワジワ攻める印象があります.
しかし,今回私が組んだデッキは序盤からガンガン攻めるタイプのデッキです.
上手く回れば6リソース時にIGOBせずに決着することも割と良くあるくらい速度が出ます.
2. デッキレシピ
まずデッキレシピを紹介します.
※1 カード名の後ろの数字は採用枚数・1枚の値段・追加枚数となっています.
※2 カードの値段は記事作成時の遊々亭様の値段を参照させていただきました.
※3 黄色の部分がカードを追加したところです.
※4 「プレミアム!ク・リト」収録で今回追加していないカードは値段を省きます.
プレイヤー
夜刀うらら 1
デュナミス
栄華を侵す王冠ノルデン 1
ランクEの指導係イラ 1・500・1
【無貌顕臨】千幻変ニャルラト 1
【遊蕩顕臨】紫黒魔シュブニ・グ 1
彼方のアルバイター イタァカ 2
月夜に語る狂歌ムービス 1・50・1
【顕誓『炸裂愛好』】ニャルラト 1・5980・1
【顕誓『楽宴創造』】シュブニ・グ 1・4980・1
【剣誓『世界』】うらら 1・6980・1
星辰のイデア アスツァール 2・0・2
IGOB
“闇囁の顕臨姫”夜刀うらら上 4・0・4
“闇囁の顕臨姫”夜刀うらら下 1・0・1
スタートカード
忘却を笑う墓標ゴルゴース 1
IG枠
零れ落つ蜜月バイヤッハ ←LR 4
白衣の小悪魔アスツァール ←VB 4・0・4
哀願を憐れむアスツァール 4
色彩を穢すアスツァール 4
深淵の惑乱ワズン 2
あるてぃめっと@ニグたんタイム 2
非IG枠
コスト1
カオス・サマー ニャルラト 2
コスト2
ウルタール・ハロウィン シエアガ 2・500・2
コスト4
誓いの闇囁アスツァール 4
夢から誘う恋風アスツァール 4
秘密に溺れる理想郷ガタルーニア 4・680・4
コスト7
魔性を覗かせる常夏アスツァール 4・0・4
星空を弄ぶ狡知アスツァール 4
イベント
開け、星辰の門 1・0・1
ユニバース・プリンセス 4・1480・3
デュナミス合計:18490円
IGOB合計:0円
メインデッキ合計:8160円
デッキ総額:26650円+スターター1個分
デュナミスが高いですが,ここは大分妥協できます.
3種の高額オーバーシフトは動きの幅を増やすだけでメインの動きに必須でないからです.
その分は彼方のアルバイター イタァカと月夜に語る狂歌ムービスの枚数を増やします.
もしくは,束縛される求愛エルシェルトか【異界顕臨】全一者ヨグ・ソティスを追加すると良いと思います.
問題はメインデッキですね.
ユニバース・プリンセスは必須なので必ず4枚にしたいです.
フルホロ勢の人がホロ目当てで大量にこのスターターを開けているはずなのです.
そのため,ホロ抜きスターターを安く入手出来ると良いです.
フリーカードの期間終了で“闇囁の顕臨姫”夜刀うららが使えなくなったとき,スターター同梱の“夢境の顕臨姫“夜刀うららを使うならば【無貌顕臨】千幻変ニャルラトと【遊蕩顕臨】紫黒魔シュブニ・グは複数枚欲しいですしね.
秘密に溺れる理想郷ガタルーニアも必須ですが,2~3枚に絞れないこともないです.
その場合は,5リソース時に使うク・リトを追加したいです.
さらにカオス・サマー ニャルラトも増やしてトラッシュから秘密に溺れる理想郷ガタルーニアを登場出来るようにしたいです.
32弾発売時秘密に溺れる理想郷ガタルーニアの値段がここまで上がるとは思いませんでした.
「プレミアム!ク・リト」の内容が判明するまではレンジ2が1体増える程度でしたからね.
今後シフトする系のカードが増えると相対的にこのカードの価値が上昇しそうです.
3. デッキの動かし方
序盤からイグニッションを行い,積極的に相手のライフを奪っていきます.
6リソース時にユニバース・プリンセスと秘密に溺れる理想郷ガタルーニアで決着を狙います.
想定通りに動けば6リソース時にレンジ込みで5~6回程度相手PSを攻撃出来ます.
序盤から相手のライフを削れていれば相手のライフが強くても押し切ることも可能です.
このデッキを動かす上で注意することは下記3つです.
(1)リソースに同名のカードが6枚以上になるようにする.
(2)リソースにアスツァール名称のカードを4枚以上置く.
(3)積極的にオーバーシフトをしてデュナミスの表向きのオーバーシフトを増やす.
(1)はユニバース・プリンセスの効果を最大限に発揮するためです.
トラッシュからの登場効果を使えるかどうかが勝敗を左右するため要注意です.
(2)は誓いの闇囁アスツァールでIGOBするために必要な条件です.
(1)との兼ね合いがあるため,初期リソースと手札次第では結構厳しいです.
そのため状況次第では誓いの闇囁アスツァールを置くことも考慮します.
(3)は星空を弄ぶ狡知アスツァールと星辰のイデア アスツァールのためです.
どちらも表向きしかシフト出来ないため,積極的にオーバーシフトを使わないと厳しいです.
3.1 1ターン目(3リソース時)
下記4枚のいずれかをプレイします.
哀願を憐れむアスツァールはデッキ上3枚からアスツァール名称か無色のイベントを1枚手札に戻せます.
次のターンにプレイしたい夢から誘う恋風アスツァールを探せると良いです.
もしくは誓いの闇囁アスツァールかユニバース・プリンセスを引けると後が楽になります.
仮に望みのカードが引けなくともデッキ上3枚を削れるので,引ける確率が上がります.
色彩を穢すアスツァールは手札を増やすか手札1枚で相手のパワー5000以下を破壊します.
単純にドローは便利ですし,効果で盤面処理をして攻撃を相手PSに集中させたいときにも◎.
トラッシュに捨てるカードはトラッシュから登場する魔性を覗かせる常夏アスツァールか星空を弄ぶ狡知アスツァールを優先したいです.
深淵の惑乱ワズンはNSにある相手の4コスト以下のゼクスを破壊します.
除去範囲がやや広いため,4コストを引けない時や相手が盤面を固めているときに便利です.
誓いがゼクスになったため,今までよりも初期リソースに左右されずに効果が使えます.
あるてぃめっと@ニグたんタイムは自分のリソースが5枚以上の場合,スクエアにある自身とク・リト1枚スリープで異形の落とし仔を1枚登場させます.
中盤以降盤面を埋める際や異形の落とし仔を登場させたいときに活躍します.
ですが,このタイミングだと特に効果はないので出来れば温存したいです.
3.2 2ターン目(4リソース時)
夢から誘う恋風アスツァールをプレイします.
デッキ上を公開してからカードの行き先を決められるのでかなり便利な効果です.
ここではリソースブーストを優先します.
理由は5リソースにして表向きのオーバーシフト枚数を稼ぎたいからです.
後攻のときにリソースブーストしたら,次ターンにリソースを置かないのも手です.
そうすれば先行の相手がリソース調整しない限り先にIGOBされることもありませんから.
ドローするとしたら下記2つの場合です.
(1)リソースにデッキ上と同名のカードある.
(2)ユニバース・プリンセスがデッキ上に公開されている.
(1)はユニバース・プリンセスのためと先に相手がIGOB出来ないようにするためです.
基本的にはユニバース・プリンセスに勝ち筋を頼っています.
そのため,ユニバース・プリンセスが使えない状態で相手にIGOBされると厳しいです.
しかも,こちらは8リソースになるまでIGOBが出来ないため,不利な状況になりやすいです.
地を穿つ業苦ニョグサをある程度採用しているならば話は変わってきますけどね.
(2)はユニバース・プリンセスがこのデッキのメインの勝ち筋だからです.
いくらリソースの条件を整えても肝心のユニバース・プリンセスがなければ意味ないですから.
リソブして5リソースになったら彼方のアルバイター イタァカにシフトします.
キーカードを探しつつ,トラッシュも増やせるので非常に便利なカードです.
ク・リトの汎用シフトはリソースの制限だけで剣臨器にコスト制限がないものが多いです.
そのため,このタイミングで彼方のアルバイター イタァカにシフト出来ます.
3.3 3ターン目(5リソース時)
手札の状況によって2パターンの動きが想定出来ます.
3.3.1 秘密に溺れる理想郷ガタルーニアで攻める
手札から秘密に溺れる理想郷ガタルーニアをプレイします.
そして,PSにあるク・リトに月夜に語る狂歌ムービスをシフトします.
次に月夜に語る狂歌ムービスの効果を使い異形の落とし仔を登場させます.
PSのシフトしているク・リトはレンジ2を得るため,これで3回相手PSを攻撃出来ます.
イグニッションが成功していればさらに攻撃回数を増やしてガンガン攻められます.
シフト時に秘密に溺れる理想郷ガタルーニアの効果で5000ダメージを飛ばせます.
そのため,パワー6000以上が1枚ノーマルスクエアに残っていても処理は比較的楽です.
3.3.2 3+2コストか3+1コストで攻める
秘密に溺れる理想郷ガタルーニアが無い場合は3&2コストの組み合わせで攻めます.
相手PSがパワー6000以上だと2回攻撃で破壊しないといけないのが辛いところです.
3.3.1に比べると弱めですが,5コストが入っていないデッキなので仕方がないです.
もし2コストが引けなかった場合は月夜に語る狂歌ムービスで頭数を揃えます.
3.4 4ターン目(6リソース時)
IGOBするか否かで2パターンの動きが想定できます.
3.4.1 IGOBしない場合
ユニバース・プリンセスから星空を弄ぶ狡知アスツァールを登場させ,秘密に溺れる理想郷ガタルーニアでレンジ2を付与して攻勢をかけます.
上記3種を用いて下図のような盤面を作ります.
オーバーシフトが乗っている2枚はレンジ2が付与されるため,5回相手PSを攻撃出来ます.
序盤から相手のライフを削っているので,このタイミングで勝てることが多いです.
異形の落とし仔1枚を魔性を覗かせる常夏アスツァールに入れ替えれば,この時点でドリーム・キーを5個入手することも可能です.
すると,星辰のイデア アスツァールに効果でオーバーシフトを載せられます.
4に星辰のイデア アスツァールを置けばもう1回相手PSを攻撃可能となります.
この動きをするためには表向きのオーバーシフトが2枚必要です.
注意点は星空を弄ぶ狡知アスツァールを登場させる前にシフトしておくことです.
理由はシフトが盤面にあるとプレイ出来ないため,シフト枚数を稼げなくなるからです.
私は遊んでいてオーバーシフトをプレイする前にユニバース・プリンセスを使ってしまう失敗を割とよくやってしまっていたので….
3.4.2 IGOBする場合
“闇囁の顕臨姫”夜刀うららとユニバース・プリンセスで盤面を取りつつ反撃します.
1コスト余るので,カオス・サマー ニャルラトを使えると良いです.
秘密に溺れる理想郷ガタルーニアを登場させてレンジ2で攻めたり,星空を弄ぶ狡知アスツァールを登場させて盤面を固めていくのも良いですね.
このタイミングでオーバーブーストがシフト出来ないので,今までのク・リトに比べるとちょっとインパクトが弱いかもしれません.
今回は枠の都合で奉仕する厄災ショゴズは採用していません.
ですが,強力なシフトを早く使うために奉仕する厄災ショゴズは必要かも…しれませんね.
4. デッキの補足
この項目ではデッキに採用しているカードについて補足します.
4.1 メインデッキ
4.1.1 忘却を笑う墓標ゴルゴース
破壊対象の範囲が5コスト以下と広いので除去として使いやすいです.
また異形の落とし仔の枚数を稼ぎやすいため,ク・リトデッキ的には有難い効果です.
序盤から攻めるタイプのデッキと殴り合いをするときは優位に立ち回りやすいです.
不用意に割ってはいけない類のスタートカードです.
4.1.2 零れ落つ蜜月バイヤッハ
スクエアに自分の異形の落とし仔が2枚以上ある場合,トラッシュから無色のカードを1枚手札に戻せます.
このカードのおかげで各種キーカードにアクセスしやすくなるため非常に重要です.
ユニバース・プリンセスを何度も使いまわせるのが偉すぎます.
4.1.3 ウルタール・ハロウィン シエアガ
自分のチャージにある[ク・リト]を2枚トラッシュに置くとNSにある相手のゼクスの中でパワーが1番高いゼクスを全て破壊します.
疑似的な正義の黄昏のように使用出来るため,非常に便利です.
相手が7コストパワー10500を並べるデッキならば,2コストで壊滅させられますからね.
ユニバース・プリンセスならばこのカードの効果を相手ターンにも使えます.
そのため,相手の盤面をズタズタにして攻撃の手を弱められます.
トラッシュにこのカードが無い場合,ユニバース・プリンセスで手札から切れば奇襲出来ます.
4.2 デュナミスについて
4.2.1 栄華を侵す王冠ノルデン
6リソース時にパワー10500が欲しいときや盤面を異形の落とし仔で埋めたいときに使用します.
他にはユニバース・プリンセス使用前に5コスト以上のク・リトが剣臨器のオーバーシフトを使いたい時にも使用します.
4.2.2 ランクEの指導係イラ
手札が欲しいときに使用します.
この1ドローでキーカードを引いてデッキが動き出すこともあります.
そのため,1枚挿しておくとなかなか便利です.
4.2.3 【無貌顕臨】千幻変ニャルラト
下記2種の能力で相手の行動を制限出来るのが特徴です.
(1)相手は3コスト以下のトークンでないゼクスをライフ以外から登場出来ない.
(2)スクエアにある自分の異形の落とし仔に絶界を付与する.
どちらの効果もなかなか厄介なので,これにシフトするだけで対処に困るはずです.
全体除去がないデッキだと異形の落とし仔を処理するだけでかなり手を割かせられますからね.
4.2.4 【遊蕩顕臨】紫黒魔シュブニ・グ
自分の異形の落とし仔のパワーを+6000します.
そのため,パワー11000がワラワラ登場するため攻撃で盤面を取られにくいです.
逆にこちらはパワー11000を押し付けられるので,攻撃を通しやすいです.
やや地味ですが,相手が自分のゼクスを能力で選べなくなるのも優秀な防御効果です.
自壊して連続攻撃が出来なくなるので,相手の行動回数を削ぎやすくなります.
4.2.5 【顕誓『炸裂愛好』】ニャルラト
相手のIGを禁止しつつ,自身破壊時にトラッシュにあるク・リトと手札を入れ替えられます.
【無貌顕臨】千幻変ニャルラトに比べると緩い禁止ですが,IG禁止は強力です.
IGに物を言わせた攻撃が出来なくなるため,相手の攻勢が弱くなります.
破壊時にトラッシュからキーカードのク・リトを手札に加えられるのも良いですね.
4.2.6 【遊蕩顕臨】紫黒魔シュブニ・グ
手札1枚消費は痛いものの,相手の攻撃を1回多く受けられるのは良いです.
PSのク・リトにシフトしておけば,生存率が上がります.
能力誘発条件がスクエアから離れた場合なので,VBで飛ばされても発動するのも◎.
4.2.7 【剣誓『世界』】うらら
自身スリープとチャージのク・リト2枚消費で異形の落とし仔を2枚生成出来ます.
確定でIGを当てるようなものですし,盤面を埋めやすいのでなかなか優秀です.
零れ落つ蜜月バイヤッハの効果条件の異形の落とし仔2枚を用意し易いのも良いです.
4.2.8 星辰のイデア アスツァール
スクエアにシフト4枚で自身のパワーを+5000とレンジ2は強力です.
しかしながら,思ったよりもシフト4枚の条件が厳しい感じです.
2つ目の効果用のドリーム・キーに余裕はあるのですが,表向きのオーバーシフトの枚数をなかなか用意出来ません.
秩序を捧げる邪眼ガタルーニアやスターター同梱のオーバーブースト“夢境の顕臨姫“夜刀うららなどで表向きのオーバーシフトの枚数を稼いだほうが安定しそうです.
4.3 オーバーブーストについて
4.3.1 “闇囁の顕臨姫”夜刀うらら
トラッシュからのク・リト回収と相手の5コスト以上2面バウンスが使いやすいです.
“夢境の顕臨姫“夜刀うららよりも盤面を処理し易いので展開が楽です.
その反面,異形の落とし仔登場能力と状況に応じてシフト能力を使い分けられなくなりました.
うららデッキの場合は白衣の小悪魔アスツァールと魔性を覗かせる常夏アスツァールでドリーム・キーを入手出来ます.
そのため,必ずしも新オーバーブーストが必要でないように思います.
新旧どちらも一長一短なので,自分の好みで使い分けて良さそうです.
6. おわりに
想定していたような動きではないものの,とりあえず納得のいくク・リトデッキが作れました.
星空を弄ぶ狡知アスツァールや星辰のイデア アスツァールでシフトを盤面に増やせるようになったため,秘密に溺れる理想郷ガタルーニアが強化された影響は大きかったです.
「プレミアム!ク・リト」を改造したい人の参考になれば幸いです.
最後までお読みいただきありがとうございました.
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