1. はじめに
2019年7月25日にゼクス29弾「夢を継ぐ星々(クロス・メッセンジャー)」が発売されます.
今回はケット・シーとミソスの新カードを紹介していきます.
2. 【伝説剣臨】銀聖女アナスタシア
ニーナ・シトリー専用シフトの2種類目です.
制圧されたスクエアを切り開き,相手の行動を阻害する防御系のシフトです.
一つ目の効果はこのカードがシフトしたとき,ノーマルスクエアにある相手ゼクスを2枚まで選び,11000ダメージを与えます.自分の手札にあるカードを1枚選び,チャージに置き,カードを1枚引きます.
2面処理しつつ,手札を減らさずにチャージを増やせます.
ケット・シーデッキは盤面を返しにくいので,この効果は有難いです.
手札から任意のカードをチャージに置けるので,展開補助としても十分機能します.
二つ目の効果は起動能力で,ノーマルスクエアにある相手のゼクスか相手のリソースにあるカードを合計2枚まで選び,スリープします.
自ターンであれば,リソースをスリープすることでイベントを封じられます.
相手ターンであれば,相手のゼクスをスリープして壁にすることで,こちらのゼクスを破壊出来ない状態を作れます.
正直,妨害効果としてはかなり強いと思います.
ケット・シーデッキはスクエアを埋めやすいため,この効果との相性は非常に良いです.
3. シンクロトロン&メインクーン
シンクロトロンとメインクーンの共闘カードです.
並び立つデザインの共闘カードが多いですが,こういった感じのデザインも良いですね.
シンクロトロンは禍々カッコイイし,メインクーンはカッコ可愛いです.
モールス信号は詳しくないですが,変換してみます.
☆が長点(-),★が短点(・)に相当するので下記のようになります.
-・・- ・-・・ ・---・ ・-・--
ま か せ て
シンクロトロンとメインクーンの息はピッタリあっていそうですね.
一つ目の効果は自分の手札にカードが4枚以上ある場合,このカードのコストは1減ります.
手札が4枚以上であれば,このカードを3コストとして扱えます.
手札が4枚のときに手札からこのカードをプレイする場合,3コストでプレイ出来ると思います.
すべての領域においてコスト軽減が機能するのはメリットでもデメリットでもあります.
メリットになるのは,手札からプレイする場合やメインクーンの効果でチャージや山札から3コスト以下を登場させる場合です.
デメリットになるのは,3コスト以下を対象とした除去の影響を受けること,ディンギルする際に3コストのゼクスとして扱われることです.
コスト軽減効果は手札,デッキ,チャージだけなら良かったのですけどね….
二つ目の効果はこのカードが登場したとき,効果を1つ選び解決します.
(1)カードを1枚引きます.
(2)相手のリソースにあるカードを1枚選び,スリープします.
シンクロトロンとメインクーンらしい感じの効果ですね.
基本はドローで,相手が効果を構えている場合はリソースをスリープする運用です.
派手さはないですが,確実にアドバンテージを稼げる有用なカードです.
4. 老練なる元帥フォールド
老いとともに力(パワー)は衰えても,指揮能力は往時の冴えを見せる,そんな感じですね.
一つ目の効果はスクエアにあるすべての自分の[ケット・シー]のパワーを+2000します.
その場にいるだけで,味方全体を鼓舞する,まさに歴戦の老将に相応しい能力です.
自身も対象なので,実質パワー9000として扱えます.
ケット・シーデッキは小型ゼクスを展開する都合上,盤面のパワーが低くなりがちです.
それを補ってくれる良い効果だと思います.
二つ目の効果は起動能力で,自分のチャージにある3コスト以下の[ケット・シー]を1枚選び,リブートでゼクスのないノーマルスクエアに登場させます.
各種メインクーンを使いまわせるので,展開力が高いです.
老練なる元帥フォールドを効果で登場させるなら,下記の2枚が良さそうです.
特に地下街の賢者マヌルは“救済誓装”ニーナ・シトリーから登場させられるため,扱いやすいです.
5. キミがくれたこの愛をモー・ショボー
3種類目のモー・ショボーがSRとして収録です.
初収録から2弾間隔で収録されているため,収録のペースが早いですね.
新しいミソスの顔になることを期待されているのかもしれません.
一つ目の効果はこのカードが手札にいるあるとき,スクエアに自分のコスト10以上のゼクスがある場合,このカードのコストは5減ります.
条件を満たせば,手札にあるときに1コストとして扱われます.
コスト軽減自体はミソスらしいですが,条件が特殊なタイプです.
コスト10以上のゼクスで現実的に組み合わせて使えそうなのは下記6枚ですかね.
私のイチオシはフォックス・サマー玉藻です.
上手くすれば,4リソースの段階でキミがくれたこの愛をモー・ショボーを登場させられます.
(スタートミソス,3リソース時のミソス生存 or IGヒット,滅陽蛇アポピスが必要になります.)
次点で創星合体ビッグバーンを推します.
(「創星!合体!ゴー!ビッグバァァァン!!」って感じですよね,ソウセイ合体なら.)
手札消費は重いものの,僅か1リソースでバウンス&パワー10500のレンジ2登場は強烈です.
赤青で速攻気味に動く際にはキミがくれたこの愛をモー・ショボーと組み合わせたいです.
二つ目の効果はこのカードが登場したとき,自分のチャージにあるカードを1枚選びトラッシュに置き,相手のチャージにあるカードを1枚除外し,カードを1枚引きます.
自分のチャージ1枚を相手のチャージ除外と1ドローに変換する効果です.
チャージを使用する都合上,効果を使用するか否かは状況によりけりです.
ですが,チャージに余裕があるならば,積極的に使用したい効果ではあります.
6. 探索する精霊ブラック・アニス
4コストなのにパワー2000とかなりパワーが低いです.
しかし,4コストで比較的緩い条件で全体バーンが使用出来る稀有なゼクスでもあります.
一つ目の効果はこのカードが登場したとき,ターン終了時まで,現在スクエアにあるコスト3以下のゼクス1枚につき,このカードのコストは2増えます.
登場したターンのみ,自身のコストを増やす効果です.
相手のゼクスもカウントするので,スクエアに3枚3コスト以下のゼクスがいれば,このカードは10コストになります.
基本的には二つ目の効果のためにコストを上げます.
キミがくれたこの愛をモー・ショボーを5リソース時に登場させる補佐も出来ます.
二つ目の効果はこのカードが攻撃したとき,ノーマルスクエアにある相手のゼクスを1枚選び,5000ダメージを与え,このカードのコストが10以上の場合,ノーマルスクエアにあるすべての相手のゼクスに5000ダメージを与えます.
自身のコストが10以上であれば,敵1体に10000ダメージ,残りの敵全体に5000ダメージを与えらえれます.
ゼクスを登場させる効果が強いので,それに対するカウンターとして採用出来ますね.
ただ,リセットのために4コストを払ってしまうと,後続の展開が弱くなりがちです.
ミソスなので,コスト軽減するのが一番楽ですね.
もしくは,4コスト以下を登場させる効果と併用したいところです.
7. 報恩の魔性 猫又
除外したゼクスのカードの登場を阻害する,珍しい能力のゼクスです.
効果はこのカードが破壊されたとき,自分の手札にある[ミソス]を1枚選びトラッシュに置き,ノーマルスクエアにある相手の5コスト以下のゼクスを1枚選び除外します.ターン終了時まで,除外したゼクスと同じカード名のゼクスは登場出来ません.
下記のようなゼクスを除外することで,相手の連続攻撃を防げます.
一見すると防御用の効果に思えます.
しかし,このカードの真骨頂は攻撃に使用した場合だと考えます.
例えば,相手のライフリカバリーを除外した場合,
相手のライフからライフリカバリーは登場出来ません.
同様に,IGアイコン持ちを除外しておくと,相手のライフを一時的に弱くすることが出来ます.
相手のスクエア次第なので,IGアイコン持ちを除外出来るか否かは不確定です.
しかし,嵌ったときの効果は想像以上だと私は思います.
一つだけ注意があります.
それは,ゼクスの登場制限は相手だけでなく,自分にも適用されます.
デッキ内に同じカードを使用している場合にはこの点に気を付けなければなりません.
8. おわりに
【伝説剣臨】銀聖女アナスタシアはケット・シーデッキと相性の良いシフトです.
スクエアを制圧した上で,起動能力を構えると非常に強力です.
シンクロトロン&メインクーンはいぶし銀の活躍をしてくれるサポートカードです.
どちらのデッキでも十分採用が見込め,デッキの回りを良くしてくれるカードです.
老練なる元帥フォールドはその名に恥じぬ名将です.
ケット・シーデッキを一段と強化してくれる優秀なカードです.
キミがくれたこの愛をモー・ショボーは色々な使い方が出来そうなカードです.
シンプルにミソスで使っても良いですし,他色と組み合わせてみるのも面白そうです.
探索する精霊ブラック・アニスは自身のコストを上げつつ,全体バーンが可能です.
4コスト比較的効果で登場させやすいので,上手く使ってみたいです.
報恩の魔性 猫又は除外したゼクスの登場を阻害する珍しい効果のカードです.
防御はもちろんのこと,攻撃に転用した際の動きが強力です.
最後までお読みいただきありがとうございました.
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