1. はじめに
今回は団結のドミナリアのドラフト評価(赤編)です.
新しいセットの全てのカードを把握するのは大変だと思います.
ですが,ピックや対戦相手に使用される機会が多いアンコモン以下は把握したいです.
私見ですが,各カードの評価を5段階で点数付けしました.
なので,各カードのピック優先度の目安になれば幸いです.
2. レア&神話レアの評価
団結のドミナリアの赤のレア&神話レアは10枚です.
2.1 混沌性変異(2点)
追放したカードと同タイプのカードをライブラリー上から変換するソーサリーです.
追放したカードよりも強いカードに変換出来れば美味しいですが,ライブラリー次第なのでかなりリスキーな上に重過ぎです.
ただし,アーティファクトやエンチャントは採用枚数が少ないはずなのである程度狙ったものに変換出来そうです.
この効果は相手も対象なのでプレインズウォーカーを選択すると除去として使えそうです.
土地も対象なので相手が3色や色拘束の厳しいデッキなら色を潰せる可能性もありますね.
2.2 本能を穢すもの(4~5点)
赤のパーマネントを唱えるたびに1点バーンを飛ばせるのは良いですね.
盤面を処理し易くなりますし,相手のライフを詰めやすくなりますから.
単純に4マナ4/4&先制攻撃なのも優秀です.
ライフを失うことで疑似マナ加速出来ますが,そちらは状況次第ですね.
2.3 巨竜戦争(5点)
I章は全クリーチャーと相手に2点ダメージなので対小型用のリセットとして役立ちます.
II章は捨てた枚数分ドロー出来るので手札の質を一気に良く出来ます.
III章は4/4&飛行を1体生成するので飛行で相手にダメージを通しやすくなります.
2.4 焦熱の交渉人、ヤヤ(4~5点)
「1/1&果敢1体生成」や「疑似ドロー」や「攻撃クリーチャー分のダメージを相手クリーチャーに与える」を使えるのでかなり多芸で使いやすそうなプレインズウォーカーです.
2.5 ケルドの炎賢者(3~4点)
自身攻撃時にこのカードのパワー分ライブラリー上から見て,その中にあるインスタントやソーサリーをマナ・コストを支払わずに唱えられます.
後援でパワーを上げられるのでドラフトでも使いやすそうな印象です.
2.6 ラーダの扇動者(3~4点)
このカードの攻撃時にこのカードのパワー未満のクリーチャー1体をブロック不可にします.
チャンプブロックされにくく,相手の厄介なクリーチャーがブロックに参加出来なくなるのは良いですね.
起動能力で5/3になるのでかなり広範囲のクリーチャーをブロック不可に出来ますね.
2.7 ランドヴェルトの大群率い(3~4点)
常にゴブリンに+1/+1修正を与えるのでゴブリンを多めにピック出来ていれば活躍出来そうです.
ゴブリン死亡時にライブラリー上を追放してそれがゴブリンなら次の自分のターン終了時まで唱えられます.
安定性は低いですが,一時的に使えるカードが増えるのは良いですね.
2.8 シヴの壊滅者(5点)
飛行&速攻かつサイズ調整が利くので非常に優秀なクリーチャーです.
調整が利くため序盤から終盤まで活躍し易いですから.
詰めの場面でこれを投げられると相手はかなり困りそうですね.
2.9 怪しげな統治者、スクイー(3~4点)
自身攻撃時に1/1ゴブリンを生成するのでクリーチャーを並べやすいです.
しかも,4マナ&墓地4枚追放で墓地から唱えられるのも良いですね.
ただし,3マナにしてはサイズが小さいのは気になりそうです.
2.10 時の火炎嵐(4~5点)
すべてのクリーチャーとプレインズウォーカーに5点ダメージを与えるリセットカードです.
ほとんどのクリーチャーを一掃出来るので仕切り直したい時に活躍してくれます.
キッカーで自分のクリーチャーやプレインズウォーカーを1~2体残せます.
相手を壊滅させてこちらだけフィニッシャーを残せるのでグッと勝利が近づきます.
3. アンコモンの評価
団結のドミナリアの赤のアンコモンは11枚です.
3.1 バルデュヴィアの狂戦士(4点)
3マナ1/3&後援だけだと微妙ですが,自身死亡時バーンがなかなか優秀です.
相手に「相打ちとバーンで2体破壊」か「相打ちとライフにダメージ」を迫れますから.
死亡時バーンをプレイヤーにも飛ばせるのがかなり良いですね.
3.2 チビ・ドラゴン(4点)
4マナ2/3&飛行は少し小さいですが,パンプ能力でパワーを補えます.
パンプ3回までなら問題ないので飛行5点で殴り続けられるのはなかなかの脅威です.
詰めの場面ならデメリットは関係ないので最大までパンプして勝利しましょう.
3.3 静電式歩兵(2~3点)
2マナ1/2は微妙ですが,トランプルと+1/+1カウンターを置けるのは優秀です.
問題はドラフトだとインスタントやソーサリーをあまり積めないことですね.
ただし,構築だと結構活躍出来そうな雰囲気を感じます.
3.4 勝利の炎(1点)
手札枚数分のダメージをクリーチャーやプレインズウォーカー1体に与えます.
効果自体は良いのですが,手札を維持しにくいドラフトだとかなり使いにくいと思います.
このカードしか手札になくてダメージを与えられないことも良くありそうですから.
3.5 投げ手のサイクロプス(3~4点)
生け贄コストが重いですが,幅広い対象にバーンを飛ばせるのは良いですね.
最大限活用するならクリーチャートークン生成カードを多く採用したいです.
詰めの場面なら自分のクリーチャーを喰らい尽くしてトドメを刺すために使えますね.
5マナ5/4なのでサイズが良好なのも良いです.
3.6 ハールーンの戦賛歌(4点)
3マナインスタントでクリーチャーやプレインズウォーカーに4点バーンは使いやすいです.
キッカーで4点ライフを得られるのでダメージレースに与える影響は大きいです.
3.7 フェニックスの雛(4点)
1マナ1/1かつブロック不可ですが,飛行&速攻なので攻めやすいです.
しかも,3体以上で攻撃&赤赤で墓地から+1/+1カウンター付きで蘇生出来ます.
なので,攻め手が途切れにくく,生け贄コストとしても使いやすいです.
3.8 芽吹くゴブリン(4点)
キッカーでライブラリーから好きな基本土地タイプ持ちをサーチ出来るのは良いですね.
早期に展開しやすくなりますし,色事故回避や版図の効果量アップも可能ですから.
しかも,起動能力で土地を生け贄に捧げると1ドロー出来ます.
なので,後半マナが大量に余った時にかなり助かりそうです.
基本土地タイプを持つジェトミアの庭みたいな多色土地もライブラリーから持ってこられます.
なので,構築でもそれなりに使われるかもしれませんね.
3.9 双業火(3~4点)
1つ目の効果で次に自分が唱えるインスタントやソーサリーをコピー出来ます.
今セットは有用かつ軽いインスタントやソーサリーがあるので活かしやすそうです.
2つ目の効果で自分のクリーチャー1体に二段攻撃を付与します.
二段攻撃は強力なのでクリーチャー戦から詰めの場面まで幅広く対応可能です.
1つ目の効果だけだと微妙ですが,2つ目の効果があるので結構良さそうな印象です.
3.10 戦元の熱狂(3~4点)
味方全体+2/+0修正なのでクリーチャーが並んでいると非常に効果的です.
キッカーすれば自分のクリーチャー死亡時に1ドロー出来ます.
なので,一気に攻めてお互い壊滅した後もこちらだけ再展開しやすくなりますね.
3.11 ヨーティアの宣戦布告(1~2点)
ある程度アーティファクトが並ばないと活かせないので微妙な感じです.
4. コモンの評価
団結のドミナリアの赤のコモンは17枚です.
4.1 連合の戦暴者(3~4点)
4マナ3/4&トランプル&後援なのでライフを削りやすいクリーチャーです.
トランプルと後援の相性がかなり良いですね.
4.2 流動石の注入(3~4点)
+2/-2修正なのでやや癖はありますが,1マナでパンプ出来るのは良いですね.
相手のクリーチャーも対象なのでタフネス2以下に対する除去としても使えます.
4.3 流動石のカヴー(3点)
3マナ2/3&威迫かつ+1/-1修正を得る起動能力持ちのクリーチャーです.
自身の能力だけ4/1になれますね.
4.4 猛然たる怒声(3~4点)
2マナで+3/+0修正&先制攻撃を与えるので優秀なコンバットトリックです.
地味ながら占術1も助かりますね.
4.5 ギトゥの増幅士(1~2点)
キッカーでハンドバウンスは悪く無いですが,少々コストが重いですね.
ドラフトだとパンプ能力を活かしにくいのもマイナスです.
致命的なのは2マナクリーチャーの標準サイズよりも小さいことですね.
4.6 ゴブリンのがらくた拾い(3点)
起動能力で手札入れ替え出来るのはドラフトだとかなり助かりますね.
2マナ標準サイズなので2マナクリーチャーとして使いやすいのも良いです.
4.7 槌手(2~3点)
1マナエンチャントで+1/+1修正&速攻を付与するので悪く無い感じです.
槌手登場時に1体ブロック不可に出来るのも攻撃を通したい時に助かります.
4.8 奈落のとりこ(3~4点)
赤に良くある一時的に相手のクリーチャーのコントロールを奪うソーサリーです.
この手のカードはタイミング良く使えると非常に頼りになります.
一時的とはいえ一番厄介な相手のクリーチャーを拝借出来るわけですからね.
借りたクリーチャーを生け贄コストに出来ると一石二鳥です.
キッカーすれば生け贄に捧げるので除去としても使えますね.
4.9 ヤヤの火災旋風(3~4点)
赤で良く見かける5マナで5点ダメージを与えるソーサリーです.
やや重いですが,5点バーンなので悪く無いです.
おまけの占術1は助かりますね.
4.10 ケルドの急襲隊(3点)
3マナ3/1&登場時味方全体に速攻を付与するクリーチャーです.
悪く無いですが,他のクリーチャーと一緒にプレイするにはちょっと重そうです.
ただし,キッカーした時に生成される1/1兵士2体に速攻を付与出来るのは良いですね.
自身含めて速攻5点を叩き出せるので詰めの場面で助かるかもしれません.
急襲隊の名の通り相手の意表を突いて活躍させましょう.
4.11 稲妻の一撃(4点)
2マナインスタントで幅広い対象に3点バーンは使いやすいです.
特に相手のプレイヤーを焼けるので詰めの場面で助かりそうです.
稲妻の一撃も再録らしいですが,スタンダード以外あまりプレイしないので馴染みは薄いです.
4.12 メリアの先導(3~4点)
5マナ4/4&到達なので飛行が少ない赤としては助かりそうです.
版図で相手にダメージを与えられるのも良さそうです.
ドラフトだと2色が基本なので2点バーンくらいですね.
4.13 溶鉄の大怪物(4点)
自分のクリーチャーの最大パワー分コストダウンする大型クリーチャーです.
このサイクルだとやや重めですが,5/5&トランプルは優秀です.
パワー3がいれば5マナになるのでそれで十分です.
4.14 塵と化す(2点)
3つ効果があるのでメタカードとしては悪くなさそうですが,微妙です.
全体1点バーンも悪く無いですが,除去出来る対象が狭すぎます.
4.15 胸躍る可能性(2~3点)
手札入れ替え手段として悪くなさそうです.
胸躍る可能性は近年再録される頻度が高いですね.
私がMTGアリーナを遊び始めてから3回以上再録されていますからね.
4.16 ヴィーアシーノの枝乗り(3点)
1マナ1/1&速攻なので序盤から攻めやすいです.
しかも,3マナで+2/+0修正を得られるので格上と相打ちしやすいです.
キッカーで4マナ払えば3/3になるの中盤以降でも使いやすいのも良いです.
4.17 ヤヴィマヤの鋼潰し(3点)
2マナ2/2&後援持ちなので使いやすい2マナクリーチャーです.
自身生け贄でアーティファクトを除去出来るのも悪くないです.
5. おわりに
今セットの赤はいつも以上に攻めで強いカードが多い印象です.
なので,損失を恐れずに常に果敢に攻め続けることで勝利を掴みましょう.
最後までお読みいただきありがとうございました.
他の色についての記事も順次追加予定なので,下記リンクから閲覧して頂けると嬉しいです.
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