1. はじめに
イニストラード:真紅の契り収録の各カードのドラフトにおける評価を確認します.
今回はイニストラード:真紅の契りの白のカードのドラフト評価です.
全部確認するのは大変だと思いますが,ピックする機会や対戦相手に使用される機会が多いアンコモンとコモンだけでも確認しておきたいです.
私見ですが,各カードの評価を5段階で点数をつけました.
なので,各カードのピック優先度の目安になれば幸いです.
2. レア&神話レアの評価
イニストラード:真紅の契りの白のレア&神話レアは13枚です.
2.1 招待制(4~5点)
調整が利き,破壊不能や護法などに妨害されない全体除去です.
相手より多くクリーチャーを展開していれば,こちらだけクリーチャーを残せるのが◎.
2.2 墓所の守護者(5点)
4マナ3/4で瞬速持ちなので不意打ちブロックで相手クリーチャーを返り討ちにしやすいです.
また,1/1トークンを生成しやすいので盤面に頭数を揃えやすくなります.
トークン生成用にこのカードで墓地から追放するのは土地かクリーチャーにしたいですね.
ドラフトだと土地とクリーチャーがライブラリーの8割程度を占めるわけですからね.
2.3 神聖なる憑依(3~4点)
エンチャントを唱えるたびにスピリット分のサイズのトークンを1体生成します.
青白でスピリット多めの構築に出来ればかなりのサイズのトークンを何度も生成出来ます.
今セットはクリーチャー&エンチャントの両面カードが複数存在します.
そのため,エンチャントを唱えるのは通常のセットよりもかなり容易なはずです.
全体飛行&警戒付与はドラフトだと条件が厳し過ぎるのでほぼ無理だと思います.
2.4 有望な信徒(3~4点)
1マナの訓練持ちなので1ターン目から登場させられると強く攻められそうです.
アーティファクト&エンチャント破壊を内蔵しているのも色々融通が利きやすそうです.
2.5 ランタンのきらめき(4点)
クリーチャーを横並べ出来るならば,かなり優秀な除去だと思います.
ライフゲインもあるのでダメージレースを有利に運びやすいのも利点です.
赤白にするなら切除で唱えて後半に余った余剰マナを無駄なく使用出来ますね.
2.6 オリバクの救済者(4~5点)
訓練するたびに戦場か墓地のクリーチャーを1枚追放します.
訓練し続けられて,このカードが除去されないなら相手の盤面を空に出来ますね.
また,いつもの如くこのカードが戦場から離れると追放したカードは戦場に戻ります.
なので,自分の墓地にある大型クリーチャー召喚用に使うのも面白そうです.
2.7 シガルダの召喚(3~4点)
条件達成で自分のクリーチャーを4/4&飛行に出来る強力なエンチャントです.
+1/+1カウンターを置く手段が多いデッキならこれを置いた時点で勝負は決まりそうですね.
2.8 スレイベンの守護者、サリア(5点)
2マナ2/1&先制攻撃と非常に使いやすい低コストクリーチャーです.
クリーチャーで殴り合うドラフトに置いて先制攻撃はかなり偉いです.
しかも,クリーチャー呪文以外を唱えるためのコストが1増えます.
そのため,相手が除去を打つタイミングを遅らせられます.
ですが,自分も同様のデメリットを受ける点には気を付けたいです.
2.9 祝福されし者の声(4点)
2マナで白2は色拘束が厳しいですが,ライフゲイン多めならかなり優秀なクリーチャーです.
延々サイズアップして,飛行&警戒を得て,さらに破壊不能にもなるわけですからね.
破壊不能になってしまえば追放かバウンスでもされない限り相手はどうしようもなくなります.
2.10 歓迎する吸血鬼(5点)
パワー2以下を登場させると1ドロー出来るので手札を減らさずに展開出来るのが◎.
3マナ2/3&飛行だけでも使いやすいクリーチャーです.
2.11 信仰縛りの審判官(5点)
最初は攻撃出来ないものの,3マナ4/4&飛行&警戒とかなり優秀なクリーチャーです.
審判カウンターが3個乗れば攻撃出来るようになるので,強く攻められます.
さらに,兇徒の審判になれば時間を稼ぐだけで特殊勝利出来るのも強力ですね.
2.12 ドーンハルトの殉教者、カティルダ(5点)
スピリット&エンチャント分サイズアップして飛行&絆魂持ちなので優秀なクリーチャーです.
プロテクション(吸血鬼)のおかげで吸血鬼には滅法強いです.
5マナは重いですが,カティルダの曙による強化も非常に強力です.
最低でも+1/+1&飛行&絆魂を好きなクリーチャーに付与出来ますからね.
2.13 婚礼の発表(4点)
自ターン終了時に1ドローか1/1トークンを生成を出来るのでアドを稼げます.
婚礼の祭典は全体+1/+1修正になるのでクリーチャーを横並べするデッキと好相性です.
3. アンコモンの評価
イニストラード:真夜中の狩りの白のアンコモンは14枚です.
3.1 天使の需品将校(4点)
5マナ3/3&飛行なので使いやすいクリーチャーです.
自分以外のクリーチャー2体に+1/+1カウンターを1個置けるのも優秀ですね.
3.2 聖戦士の帯仗(3~4点)
+3/+3,+2/+2,+1/+1修正と警戒を付与するので一気に攻めやすくなります.
ここまで強化出来るとブロックされてもされなくてもかなりの損害を与えられそうです.
また,警戒のおかげで防御が手薄になりにくいのも利点です.
3.3 花嫁衣装(2~3点)
単体だと+2/+0の装備品です.
新郎衣装を装備したクリーチャーがいれば+2/+2&先制攻撃を得るので非常に強力です.
ですが,新郎衣装は黒のアンコモンなので色拘束もカードを揃えるのも難しいです.
3.4 監禁の円環(3~4点)
3マナ以下クリーチャー対象の良くある追放除去です.
対象は限られるものの,追放除去は良さそうな気がします.
後半の効果は条件が限定され過ぎているので,ほぼおまけだと思います.
3.5 ドーンハルトの霊(2~3点)
エンチャント多めかつライフゲインを行いたいなら有りだと思います.
3.6 束の間の霊魂(3~4点)
墓地を3枚用意出来ればパワー3で先制攻撃を得られてなかなか良さそうです.
また,手札を1枚捨てれば逃げて戻ってこられるので場持ちの良さも良い感じです.
手札の任意のカードを切る手段としても有りな気がします.
3.7 グリフ翼の騎兵隊(4~5点)
4マナ2/2とサイズは低いですが,飛行&訓練のおかげで活躍し易いアタッカーです.
特筆すべきは2マナで他の攻撃クリーチャーに飛行を付与出来ることです.
そのため,膠着状況を打破しやすいですし,訓練を発動させやすいのも優れています.
3.8 オリバクの随員(2~3点)
自身生け贄で+1/+1カウンター持ちにそのターン絆魂と破壊不能を付与します.
+1/+1カウンター持ちが生存し易く,絆魂でダメージレースを優位に出来るのは良さそうです.
3.9 レジスタンス部隊(3~4点)
3マナ3/2と良好なサイズですし,人間がいれば1ドロー出来るのも良いですね.
3.10 勇敢な姿勢(4~5点)
破壊不能付与かタフネス4以上破壊を選べるのでかなり使いやすそうです.
3.11 撹乱する霊(3~4点)
攻撃時に相手の厄介なブロッカーを1枚タップ出来るので有利に攻められます.
ですが,3マナ2/1とかなり貧弱なサイズなので,戦場に残りにくいのが難点です.
どちらかと言えば同じ効果を付与する賢い攪乱になってからが本領発揮だと思います.
3.12 動揺する傍観者(3~4点)
標準的な2マナ2/2ながら,自分のクリーチャーが死亡するたびに1点回復出来ます.
トークン生成など頭数を増やす手段が多いならライフゲイン目的で採用出来そうですね.
大笑する罪人に変身出来れば接死で大型と相打ちしやすいのも利点です.
3.13 放光の恵み(3点)
1マナで+1/+0と警戒を付与するので大型のクリーチャーにセットしたいです.
放光の縛りは相手のクリーチャーがタップで登場するのでブロッカーを立てにくいですね.
3.14 双刃の霊(4~5点)
2マナ1/1と貧弱なステータスですが,二段攻撃のおかげでパンプ出来れば交戦に強いです.
そのため,エンチャントや+1/+1カウンターで強化して使いたいです.
双刃の召致で二段攻撃を任意のクリーチャーに付与出来るのも優秀です.
4. コモンの評価
イニストラード:真夜中の狩りの白のコモンは19枚です.
4.1 不屈の意志(3点)
+2/+2修正&破壊不能のおかげで交戦では負けません.
パンプ目的だけでなく,ダメージや破壊から守る手段としても良さそうですね.
4.2 エストワルドの盾殴り(4点)
1マナ必要ですが,4マナ4/2が破壊不能を得て攻撃出来るのは優秀です.
ブロックしても不味いはずですし,4点通し続けるのも限界がありますからね.
4.3 激情の報復(3~4点)
攻撃クリーチャー限定ですが,2マナで破壊出来るのは良さそうですね.
6マナ払えば制限無しにクリーチャーを破壊出来るのも優れています.
4.4 グリフ乗り(3~4点)
3マナ2/1は貧弱ですが,飛行&訓練のおかげでアタッカーとして頼りになりそうです.
4.5 希望の鷺(4~5点)
4マナ2/3&飛行かつ2マナ支払うと絆魂を得られるのでダメージレースに強そうです.
しかも,自分がライフゲインする時+1点多く回復出来るのも利点です.
4.6 鷺恵みの霊(3~4点)
5マナ3/3&飛行なので,使いやすいクリーチャーです.
トラッシュにある時は1/1&飛行トークンを2体生成出来るので手が途切れにくいです.
ただし,その場合はエンチャントをコントロールしている必要があります.
ですが,今セットには両面のエンチャントが多いので比較的条件を満たしやすいはずです.
4.7 民兵の結集者(3点)
一人では攻撃出来ないものの3マナ3/3の壁としても使えるので悪くないです.
このカードの攻撃時にクリーチャーを1体アンタップ出来ます.
なので,疑似的な警戒付与のように使えて防御も手薄になりませんね.
4.8 ネベルガストの詐欺師(2~3点)
ドラフトにおいてタッパーは優秀なのですが,本体が重すぎるのは難点です.
しかも,能力起動にもマナが必要ですし….
4.9 養育する存在(3点)
2マナで1/1&飛行を登場させつつ,強化エンチャントをセットすると考えれば悪くないです.
4.10 教区刃の見習い(2~3点)
訓練は良いのですが,2マナ1/2はサイズに難ありです.
攻められる状況なら強く攻められますが,守りに入ってしまうと相打ちすら出来ませんので.
このカードに乗せたカウンターが無駄になりにくいのは良い点です.
4.11 貫く光(2点)
攻防に参加しているクリーチャーしか対象に出来ない2点バーンは微妙そうです.
1マナかつ占術1も使えるのは悪くなさそうなんですけどね.
4.12 聖別(2~3点)
アーティファクトとエンチャントメタのサイドボード向けのカードです.
一応,ライフゲイン目的で採用出来ないこともないです.
今セットは両面のエンチャントが多いので普段のドラフトよりも活躍しそうです.
4.13 シガルダの拘禁(3~4点)
攻防を禁止する白で良く見かける疑似除去です.
5マナ払えば追放出来るので厄介な能力持ちクリーチャーも処理出来ます.
おまけで血・トークンも1個生成出来るので5マナ払うのも悪くないかもしれません.
4.14 超常的救出(3点)
相手のブロッカーを2体タップしつつ,+1/+2修正で味方1体を強化出来るのは良さそうです.
自分のスピリットがいれば相手ターンにも使えるので,相手のアタッカーもタップ出来ますね.
4.15 旅する聖職者(3点)
自身タップで+1/+0修正を飛ばしつつ,1点回復出来るので使い勝手は良さそうです.
特にライフゲインが必要なカードを多数採用している時に輝きそうです.
4.16 不浄なる祭司(2~3点)
ただの1マナ1/2なので,先攻でガンガン攻めるデッキ以外だと微妙そうです.
マナ効率は悪いですが,+1/+1カウンターを乗せられます.
なので,もしかしたら長く膠着した状況を打開する一手になるかもしれません.
4.17 吸血鬼の討伐者(3点)
ダメージを与えれば吸血鬼を何でも破壊出来るので,吸血鬼に対しては非常に強いです.
2マナ2/2なので,ただの2マナ生物として採用し易いのも良い点です.
4.18 ドラグスコルの歩兵(3~4点)
2マナ2/2として使えて,+2/+2エンチャントにもなるので使いやすそうです.
4.19 慈愛の祖霊(3~4点)
3マナ2/3&絆魂なのでダメージレースを優位に運びやすそうです.
さらに,祖霊の抱擁で任意のクリーチャーに絆魂を付与出来ます.
大型のクリーチャーや先制攻撃,飛行持ちにセット出来れば負けにくい状況を作れそうです.
5. おわりに
今回の白は訓練や両面カードのおかげで自分のクリーチャーを強化し易いです.
なので,自分のクリーチャーを強化して殴る白の動きをしやすそうな感じですね.
最後までお読みいただきありがとうございました.
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