1. はじめに
今回は毒カウンターで特殊勝利を狙う格安ディミーア(青黒)コントロールデッキの紹介です.
毒カウンター付与と増殖を合計10回通せた時点で勝利するデッキです.
毒カウンターは減らせないので白系トークンデッキや大主を主軸にした版図デッキのような展開の遅いデッキに対して有効です.
軽量除去も多めに積んでいるのでアグロデッキにも有利に戦いやすいです.
最近のアグロは赤系果敢や青白エンチャントといったクリーチャーを並べずに1体を強化するデッキが多いのも追い風です.
このデッキはレア以上のワイルドカード0枚でも十分組めます!
そのため,MTGアリーナ初心者やカード資産が少ない方にもおすすめのデッキです.
ただし,コントロールデッキなのである程度の慣れないと回すのは難しいかもしれません.
2. デッキレシピ
このデッキのデッキレシピを下記に記します.
※ブルーは必須でないレア以上です.
デッキ
4 苦(く)痛(つう)ある選(せん)定(てい) (ONE) 81
6 沼 (ONE) 274
7 島 (ONE) 273
4 ヴラスカの堕(だ)落(らく) (ONE) 116
4 伝(でん)染(せん)性(せい)尋(じん)問(もん) (ONE) 97
3 歪(ゆが)められた好(こう)奇(き)心(しん) (ONE) 46
4 終(しゅう)焉(えん)よ来(き)たれ (ONE) 44
2 ミレックス (ONE) 254
4 血(けっ)清(せい)の罠(わな) (ONE) 68
4 実(じっ)験(けん)的(てき)占(うらな)い (ONE) 49
4 胆(たん)液(えき)まみれ (ONE) 91
4 ファイレクシア病(びょう)の前(まえ)触(ぶ)れ (ONE) 65
2 生(せい)体(たい)解(かい)剖(ぼう)医(い)の見(けん)識(しき) (ONE) 77
4 グルームレイクの境(きょう)界(かい) (DSK) 260
4 寓(ぐう)話(わ)の小(こ)道(みち) (ELD) 244
レア土地を10枚採用していますが,島と沼とアンコモンのタップイン青黒土地でも問題なく成立します.
ですが,レア土地があると安定するので可能であればある程度採用したいです.
レア土地を一切使わないなら島11枚,沼8枚,アンコモンのタップイン青黒土地4枚を基準に使いやすいように調整してください.
このデッキをインポートする場合は下記をコピーして下さい.
Deck
4 Anoint with Affliction (ONE) 81
6 Swamp (ONE) 274
7 Island (ONE) 273
4 Vraska’s Fall (ONE) 116
4 Infectious Inquiry (ONE) 97
3 Distorted Curiosity (ONE) 46
4 Bring the Ending (ONE) 44
2 Mirrex (ONE) 254
4 Serum Snare (ONE) 68
4 Experimental Augury (ONE) 49
4 Drown in Ichor (ONE) 91
4 Prologue to Phyresis (ONE) 65
2 Vivisurgeon’s Insight (ONE) 77
4 Gloomlake Verge (DSK) 260
4 Fabled Passage (ELD) 244
英語でインポートする方法については下記を参照してください.
3. 基本的な動き
コントロールデッキなので相手の動きを妨害することを念頭に立ち回ります.
相手に隙が出来たタイミングで毒カウンターを与える下記3種をプレイします.
このデッキで毒カウンターを与えるカードはファイレクシア病の前触れと伝染性尋問とヴラスカの堕落の3種12枚です.
毒カウンターを相手に1個でも与えたら増殖で増やせます.
なので,可能な限り早い段階で相手に毒カウンターを与えたいです.
毒カウンターを与えたら後は各種カードでコントロールしているだけで毒カウンターを増やして特殊勝利できます.
勝ち確定っぽい雰囲気を出せれば相手が投了することもしばしばあります.
ゆっくりですが,確実に相手を追い詰めるので遅いデッキに対して有利に戦えます.
流行りの赤系果敢や青白エンチャントのようなアグロデッキにも対処しやすいです.
苦手なのは序盤からクリーチャーを複数展開するタイプのアグロデッキです.
クリーチャーを展開するタイプのアグロデッキが流行るなら全体除去が欲しいです.
その場合は悪意ある覆い隠しやぎらつく氾濫あたりが軽くて使いやすいかと思います.
4. クリーチャーを採用していない理由について
このデッキではクリーチャーを一切採用していません.
何故かというと赤系アグロで非常に良く採用される騒音の悪獣や心火の英雄対策に軽量除去を積んでいるデッキが多いからです.
せっかくクリーチャーを登場させても活躍せずに退場してしまうことが多いです.
それならばその分のリソースを他の行動に使ったほうが勝ちやすいのでクリーチャーを採用していません.
クリーチャーを採用したいなら多汁質の頭蓋住まい,伝染させる吸血者,虚空翼の混種あたりが良いと思います.
虚空翼の混種はデッキ的にも非常にマッチしているので本当なら使いたいです.
ですが,騒音の悪獣や心火の英雄対策に死亡時追放除去が採用されやすいです.
なので,増殖で墓地回収できる効果をほぼ活かせないんですよね….
一時封鎖や太陽降下とかもありますし….
5. 採用しているクリーチャー以外のカードについて
このデッキで採用しているクリーチャー以外のカードについて説明します.
5.1 終焉よ来たれ
2マナで使える2マナ要求の何でも打ち消しは使いやすいです.
毒カウンターを3個与えれば2マナ要求が消えて何でも打ち消せるようになります.
2マナで何でも打ち消せるので土地が伸びた後も非常に使いやすいです.
このデッキに採用している打ち消しは終焉よ来たれ4枚だけです.
なので,タイミング的に絶対通してはいけないカードやマストカウンターだけに使用したいです.
何がマストカウンターかは流行っているデッキによるので経験と慣れで判断するしかありません.
相手のデッキを自分が使っていると想定してどれを止められたら一番困るか考えてみると良いかと思います.
5.2 実験的占い
欲しいカードを探しつつ増殖するので便利です.
手札を減らさずに増殖するので結構大事です.
基本的には相手ターンにこれと妨害カードを構えたいです.
増殖は自分のカウンターだけでなく相手のカウンターも増やせます.
なので,止められぬ斬鬼の麻痺カウンターを増やしてタップ状態を維持したり,ミストムーアの大主やホーントウッドの大主の兆候カウンターを増やしてクリーチャー化を遅らせることも出来ます.
オートだと兆候カウンターを増やさないのでちゃんと選択しましょう.
5.3 ファイレクシア病の前触れ
このデッキで物凄く大事な毒カウンター付与カードです.
インスタントかつ2マナで唱えられるので妨害とセットで構えやすいのも◎.
なので,相手の2ターン目終了時にこのカードから動き始めるのが理想です.
手札を減らさずに増殖するので結構大事です.
5.4 血清の罠
2マナで土地以外のパーマネントを1つをハンドバウンスします.
そのため,テンポを稼ぐのに使えます.
しかも,対象が3マナ以下なら増殖を行えるのも良いです.
3マナ以下で優秀なパーマネントは多いので対象に困りにくいのも良いです.
ちなみにウラブラスクの溶鉱炉はマストカウンターです.
バウンスした後はきっちり打ち消しましょう.
幽霊による庇護はセット先のクリーチャーに護法を付与します.
ですが,幽霊による庇護やセットされている他のエンチャントには護法を付与しません.
なので,クリーチャーを除去出来なくても天井の鎧だけ剥ぐことは可能です.
5.5 苦痛ある選定
2マナで3マナ以下のクリーチャーを追放出来るので使いやすいです.
死亡時誘発能力や墓地回収や蘇生などを防げますから.
毒カウンターを3個与えれば対象のマナ制限が無くなるのも良いです.
騒音の悪獣や心火の英雄や裏の裏までが流行っているので環境的にも合っています.
救いの手などで墓地から傲慢なジンや忌まわしき眼魔をリアニメイトするアゾリウス眼ンターも流行っています.
追放除去なので,アゾリウス眼ンターにも刺さりやすいです.
5.6 胆液まみれ
タフネス4以下を除去しつつ増殖出来ます.
ソーサリーなので構えられないですが,大抵のクリーチャーは処理出来るので便利です.
騒音の悪獣や心火の英雄のパワーを0以下にして撃破することで死亡時のダメージを発生させないのも良いです.
アグロ対策に重きを置くならドロスの囁きを追加しても良いですね.
1マナインスタントなので相手が1ターン目に登場させたタフネス1を処理できるので.
ドロスの囁きを使うなら1ターン目から黒をアンタップで置けるように土地を調整したり,手札が途切れないようにドローソースを増やしたいです.
5.7 歪められた好奇心
毒カウンターを3個与えれば1マナで2ドローなのでかなり使いやすいです.
その反面,堕落を満たすまでは3マナソーサリーで2ドローなので使いにくいです.
なので,好みで速足の学びなど他のドローソースに変えてもOKだと思います.
最初は4枚採用していたのですが,枠の都合で3枚採用にしました.
5.8 伝染性尋問
数少ない毒カウンター付与カードなので大事です.
手札を増やしつつ,毒カウンターを与えられるので助かります.
ただし,3マナソーサリーなのは使いにくいです.
土地4枚以下で使用すると何も構えられなくなるので使用タイミングに注意です.
ライフを2点失うのは痛手なのでライフ管理にも気を付けたいです.
5.9 ヴラスカの堕落
相手が選ぶ除去ですが,クリーチャーだけでなくプレインズウォーカーも処理出来るのが◎.
クリーチャーやプレインズウォーカーがいなくても毒カウンターを付与出来るのでトドメのシーンでも役立ちます.
相手が対象を選ぶ場合は呪禁や護法は意味を成しません.
なので,相手のクリーチャーが1体で破片魔道士の救出や下支えや王のもてなしを構えていそうな場合に有効です.
5.10 生体解剖医の見識
3ドローしつつ増殖も行うので土地が伸びた後のドローソースとして良いです.
ただし,5マナソーサリーなので非常に使いにくいです.
ですが,土地が6~7枚あるのに手札が尽きそうなこともそれなりにあるのでそういった時にかなり助かります.
今は2枚採用ですが,3枚採用にしたい気持ちもあります.
ですが,どの枠を削るかかなり悩ましいので2枚採用のままになっています.
ゲーム中1回は使いたいですが,早期に複数枚手札に来てしまうと邪魔ですから.
6. 採用している土地について
このデッキで採用している土地について説明します.
色指定が厳しいデッキではないので好みで色々調整して下さい.
6.1 グルームレイクの境界
アンタップインの青発生土地かつ島か沼があれば黒も発生させられます.
なので,このデッキに非常にマッチしています.
色がかなり安定するのでグルームレイクの境界は可能な限り採用したいです.
3年先までスタン落ちしないので使える期間も長いですし.
ただし,島と沼を減らし過ぎると黒が発生しにくくなる点には注意です.
6.2 寓話の小道
ライブラリーから基本土地をサーチするので土地圧縮目的で採用しました.
終盤に土地ばかり引いてしまう状況を少しでも減らしたかったので.
だからと言って土地23枚からさらに減らすと土地事故が怖いですし.
まあ,気休めみたいなものです.
土地4枚目以降にタップインでも良ければコモンの進化する未開地でも代用可能です.
圧縮が不要なら青黒発生土地を採用しましょう.
陰鬱な僻地は青黒発生タップイン土地ですが,コモンなので集めやすく登場時に1点回復するのでギリギリの勝負の時に活きてきます.
地底街の下水道は青黒発生タップイン土地ですが,登場時に諜報1を行うので次のドローの質を上げられて便利です.レアですが,配布デッキに1枚入っていますし.2色発生の特殊土地ですが,島と沼を持っているのでグルームレイクの境界とも相性が良いです.
6.3 ミレックス
実質4マナで1/1&毒性1を1体生成出来るのは便利です.
相手が打ち消しを構えていそうな時や土地が伸びていて手札がない時に役立ちます.
1/1は貧弱ですが,毒性1のおかげで無視できませんしこれが決め手になることもありますから.
ただし,登場時しか色を発生しないので積みすぎると色事故要因になるので注意です.
2枚採用でも序盤に来てかなり邪魔に感じることもたびたびありますし.
便利なので3枚にしたい気持ちもありますが,色事故が酷くなるのは勘弁なので2枚採用にしています.
7. おわりに
新カードをほぼ採用していない古いタイプのデッキですが,現環境の色々なデッキと戦えます.
レアを採用しなくてもデッキとして成立するので組みやすいです.
なので,よろしければ是非遊んでみて下さい.
最後までお読みいただきありがとうございました.
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