1. はじめに
今回は兄弟戦争のドラフト評価(黒編)です.
私見ですが,各カードの評価を10段階で点数付けしました.
各カードのピック優先度の目安になれば幸いです.
2. レア&神話レアの評価
兄弟戦争の黒のレア&神話レアは12枚です.
2.1 肉体装置技師、アシュノッド(7点)
攻撃時にクリーチャー生け贄でパワーストーンを1つ生成出来るのは良いですね.
接死持ちなので何かしら相打ちで仕留められます.
ブロックされないなら再度パワーストーンを生成することも出来ますし.
5マナは重めですが,自分の墓地のクリーチャー1枚を3/3に変換出来るのも有用です.
2.2 悪魔の意図(8点)
ライブラリーから任意のカードをサーチ出来るので強力です.
状況に応じて最適なカードを必ず手札に加えられるわけですから.
2.3 運命的連携(3点)
ドローソースとして使うにはデメリットが大きいと思います.
デメリットを減らすために小型を渡した場合は大してドロー出来ません.
逆にドロー枚数を稼ぐために大型を渡すと稼いだ手札以上に損害が大きくなりそうです.
使うとしたら蘇生して追放される大型クリーチャーを渡すのが良いでしょうか.
2.4 ヨーグモスの法務官、ギックス(9点)
相手に戦闘ダメージを与えるたびに1点ライフロス&1ドローで手札を稼げます.
ライフを失うものの手札を稼ぐ手段としては良さそうです.
クリーチャー2体が相手に戦闘ダメージを与えた場合は2ドロー出来ますね.
起動能力で相手のライブラリー上X枚を追放して唱えられるのも優秀です.
7マナは重いですが,相手のライブラリーにある強力なカードを追放しつつこちらの戦力に組み込めると非常に有利になります.
2.5 ギックスの命令(10点)
(1)~(4)の効果から2つ選んで解決する5マナのソーサリーです.
有用な効果ばかりなので今セットの命令サイクルの中だと特に強力だと感じます.
(1)について
クリーチャー1体に+1/+1カウンターを2個置くのでサイズ差で有利に戦えます.
さらに,ターン終了時まで絆魂を得るのでダメージレースで一気に有利になります.
(2)について
パワー2以下全破壊なので小型を大量展開する相手に対して強いです.
こちらはパワー3以上を意識して置けば損害を少なく出来ますし.
(3)について
自分の墓地からクリーチャーを2枚回収出来るのはかなり助かります.
優秀なクリーチャーを再使用出来るので有利に戦いやすくなります.
(4)について
相手の一番パワーの高いクリーチャー1体を生け贄に捧げます.
一番強いクリーチャーを呪禁や破壊不能の影響を受けずに葬れるので優秀です.
2.6 ギックスのくぐつ師(8点)
自ターンに追加1ドローすると相手が2点ライフロス&自分が2点ライフゲインです.
ひと手間必要ですが,ダメージレースで4点有利になるので優秀です.
自身死亡時に墓地から3マナ以下のクリーチャーを戦場に戻せるのも◎.
2.7 敵意ある交渉(7点)
ライブラリー上と相手に左右されるものの,一気に3ドロー&墓地3枚増加は良さそうです.
3点ライフを失いますが,それに見合う価値はあると思います.
インスタントなので相手ターンに唱えられるのも使いやすいです.
2.8 苦難の影(10点)
相手のクリーチャー死亡時にそれを追放出来るので再利用を防げるのは優秀です.
無色1マナ支払うたびに+1/+1修正を得るのも良いですね.
たった1マナでどんどんサイズアップ出来るので交戦で負けにくく打点を稼げますから.
2.9 痛ましい苦境(9点)
相手が呪文を唱えるたびに相手は1枚捨てるか5点ライフを失うのは強烈です.
余程ドローに長けたデッキでないとすぐに手札が尽きて動けなくなります.
かと言って5点ライフを失い続けると敗北まっしぐらです.
なので,設置さえしてしまえれば遠くないうちに勝利が転がってきそうです.
2.10 ファイレクシアの肉体喰らい(10点)
威迫&絆魂&護法持ちなので非常に優秀なクリーチャーです.
しかも,護法でこのカードのパワー分相手はライフを支払います.
そのため,処理されるとしても相手に一定以上の損害を与えられます.
2.11 剃刀鞭の人体改造機(6点)
2マナ3/1なので格上を倒しやすいクリーチャーです.
6マナ払えば4/2でリアニメイト出来るので攻め手が途切れにくいです.
ただし,ブロック出来ないデメリットは結構気になると思います.
2.12 人体改造機の冠(9点)
修正値は平凡ですが,装備先が死亡すると1ドロー出来る点で優れています.
相打ち上等でガンガン攻めてもこちらは後続を用意しやすいので有利に戦えます.
黒を一切含まないデッキで使えるのも魅力です.
3. アンコモンの評価
兄弟戦争の黒のアンコモンは12枚です.
3.1 戦場の解体屋(6点)
起動能力で相手のライフを2点失わせるので膠着状況で活躍します.
自分の墓地にクリーチャーが5枚あればタップだけで起動出来るのも良いですね.
3.2 堕落(7点)
自分のコントロールしている沼枚数分のバーン&ライフゲインは優秀です.
黒単に近いほど効果が強力になります.
逆に混色だと効果が弱くなるのでなるべく黒単に近いデッキで採用したいです.
3.3 ギックスの信奉者(5点)
登場時にライブラリーから好きなアーティファクト3枚を墓地に置けます.
蘇生やリアニメイトしたいアーティファクトを落とす手段として使えそうです.
使用タイミングを逸したアーティファクトをライブラリーから墓地に置くことでドローの質を上げることも出来ますね.
3.4 鋼と油の夢(7点)
相手の手札を見てアーティファクトかクリーチャーを1枚追放します.
蘇生やリアニメイトや回収が出来なくなるので優秀なハンデスです.
しかも,おまけで墓地のアーティファクトやクリーチャーも1枚追放出来るのも良いですね.
1枚で2枚のカードを追放出来るので墓地を参照するデッキに手痛い損失を与えられます.
3.5 かじりつく害獣(5点)
自分か相手を2枚切削出来るので状況に応じて上手く使い分けたいです.
自身死亡時に-1/-1修正を1体に付与するのでタフネス1を除去出来るのは良いですね.
タフネス2まで相打ち出来るので1マナクリーチャーにしては使いやすいです.
3.6 喉首狙い(8点)
2マナインスタントのクリーチャー除去は優秀です.
ただし,アーティファクト・クリーチャーを破壊出来ないデメリットは大きいです.
今セットはアーティファクト・クリーチャーが多いですからね.
3.7 陰惨な実現(6点)
2ドローか相手だけ全体-1/-1修正を選択出来るのは使いやすそうです.
3.8 喉鳴らしの選定者(8点)
1ターンに2ドローすると+1/+1カウンターでサイズアップする飛行クリーチャーです.
起動能力などで継続的にドロー出来れば結構な脅威になりそうです.
自身死亡時に自身のパワー以下のマナ総量のクリーチャーをリアニメイト出来るのも優秀です.
3.9 誰も置き去りにしない(8点)
今セットは大型のアーティファクト・クリーチャーが多いです.
なので,それらをリアニメイト出来るカードの点数は高めで良いと思います.
3マナ以下のクリーチャーなら2マナでリアニメイト出来るのも使いやすいです.
3.10 スランの夜警(5点)
蘇生やリアニメイト,墓地回収をするたびに+1/+1カウンターを置けます.
蘇生ついでに+1/+1カウンターを置けるだけでも十分仕事をしてくれそうです.
一度に2枚以上墓地を離れても+1/+1カウンターを1個しか置けない点には注意です.
3.11 アシュノッドの収穫者(6点)
自身攻撃時に墓地を1枚追放するので墓地メタとして使いやすいです.
2マナ3/1かつ蘇生もあるので攻撃しやすいですし.
ただし,追放は強制なので相手の墓地が無い時は自分の墓地を追放します.
そのため,状況次第では気になることも有りそうです.
3.12 人体改造機の供犠台(7点)
黒1&クリーチャー生け贄1体で無色3マナ発生します.
大型のアーティファクト・クリーチャーを早期にプレイしやすくなるのは良さそうです.
不要になったクリーチャーを3/3に変換出来るのも良さそうです.
4. コモンの評価
兄弟戦争の黒のコモンは18枚です.
4.1 アシュノッドの介入(6点)
黒で良く見かけるパンプ&死亡時戦場復帰するコンバットトリックです.
相打ちしても相手だけに損害を与えられますし,除去から守る手段としても有用です.
死亡だけでなく追放にも対応しているのでいつも以上に使いやすそうです.
蘇生したアーティファクト・クリーチャーを手札に戻す手段としても使えますね.
4.2 屍肉蝗(7点)
3マナ2/1ですが,飛行持ちなので攻撃し易いです.
登場時に墓地を1枚追放出来るので墓地メタとしても使いやすそうです.
4.3 見栄え損ない(7点)
タフネス2以下に対する除去として使えます.
マイナス修正なので交戦時に一方的に相手を倒す手段としても有用です.
マイナス修正なので破壊不能を無効化出来ますし.
効果量は少なめですが,1マナなので構えやすいのが魅力ですね.
4.4 応急溶接(6点)
墓地からアーティファクトかクリーチャーを1枚回収しつつ1/1を1体生成は便利そうです.
4.5 ギックスの愛撫(6点)
3マナは重めですが,ハンデス対象の制限が少ないピーピングハンデスは強いです.
強力なカードを使用される前に葬れますし,相手の手札情報は超大事ですから.
ついでにパワーストーンを1つ生成出来るのも優れていますね.
相手の手札が弱かった場合でもパワーストーンを生成出来るならそこまで悪く無いですし.
4.6 ギックスの潜入者(5点)
パーマネントを生け贄に捧げるたび+1/+1カウンターでサイズアップします.
生け贄コストと生け贄要求能力を両方用意するのは結構手間です.
ですが,しっかり揃えられれば2マナとは思えない脅威になるはずです.
単純に2マナ2/1としても使えるので腐りにくいのも良いです.
4.7 ギックスの頭蓋剥ぎ(7点)
比較的簡単な条件で毎自ターン+1/+1カウンターでサイズアップします.
一度条件を達成すればほぼずっとサイズアップし続けられるので使いやすいです.
切削などを駆使して早期に墓地にクリーチャーを3枚以上置きたいですね.
4.8 殺戮領域の軽業師(6点)
生け贄コストを支払うことで攻撃時に飛行を得られるクリーチャーです.
サイズも良好なので生け贄コストさえ用意出来るならなかなか良さそうです.
詰めの場面で飛行3点を通すだけでも十分仕事をしてくれそうです.
4.9 抵抗の時(6点)
手札を減らさずにパンプ&絆魂付与はなかなか良さそうです.
修正値は低めですが,手札を減らさずにコンバットトリックを使えるのは魅力です.
相打ちになったとしても絆魂のおかげでダメージレースで有利になります.
4.10 やり場のない悔恨(9点)
インスタントでクリーチャーやプレインズウォーカー追放除去は優秀です.
5マナは重いですが,比較的軽い条件でコスト軽減出来るのも魅力です.
墓地にクリーチャーが4枚あれば黒1だけで使えるわけですからね.
4.11 パワーストーン破砕(7点)
生け贄コストが必要ですが,2マナでクリーチャーやプレインズウォーカー除去は優秀です.
クリーチャーの生け贄コストが用意しにくいなら名前通りパワーストーンを砕いてしまっても良いですし.
4.12 貪欲な巨大モグラ(7点)
墓地を増やしつつ,クリーチャーを回収出来る可能性があるのは良いですね.
万が一回収出来ない場合でも4マナ3/4になるので戦力として数えられますし.
4.13 トラクス魔(6点)
マナコストは重めですが,生け贄1枚で1ドローは割と便利です.
2マナ2/2なので2マナクリーチャーとしても使いやすいのも良いです.
4.14 塹壕の忍び寄り(7点)
1ターンに2ドローすると接死と絆魂を得るクリーチャーです.
素通しされても相打ちされてもなかなか美味しい展開になります.
素通しされれば絆魂で再度攻撃出来るためダメージレースで一気に有利になります.
相打ちされるなら相手に一定以上の損害を与えられますから.(その場合も回復出来ますし)
4.15 土の帰還者(5点)
3マナでリアニメイト出来るので生け贄コストとして使いやすそうです.
他にもアーティファクトが登場していた場合に誘発する能力とも好相性です.
4.16 底ざらいの鉤爪(5点)
+1/+0修正と威迫を付与するので有利に攻撃しやすくなります.
威迫持ちなので1:2交換し続けられるとかなり美味しいです.
それを嫌って攻撃を通してくれるならダメージを稼げますし.
リアニメイトすると勝手に装備されるので今セットに多い蘇生と相性抜群です.
4.17 突き刺す戦耕し(7点)
大型の接死持ちは攻防ともに頼りになります.
試作した場合でも2マナ1/1&接死なので十分仕事をしてくれます.
4.18 屑鉄造りの憤怒獣(7点)
マナコスト比のサイズは小さいですが,登場時に1ドロー出来るのは有用です.
1点失いますが,手札を減らさずに展開出来る恩恵はドラフトだと大きいです.
5. おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました.
他の色についての記事も順次追加予定なので,下記リンクから閲覧して頂けると嬉しいです.
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