1. はじめに
今回は兄弟戦争のドラフト評価(青編)です.
私見ですが,各カードの評価を10段階で点数付けしました.
各カードのピック優先度の目安になれば幸いです.
2. レア&神話レアの評価
兄弟戦争の青のレア&神話レアは11枚です.
2.1 ラト=ナムの創立者、ドラフナ(7点)
2マナのバウンスでアーティファクトの登場時能力を使い回せるのは有用です.
3マナ&自身タップでアーティファクト・呪文をコピー出来るのも優秀です.
ただし,唱えているアーティファクトしかコピー出来ません.
なので,大型のアーティファクト・クリーチャーをコピーするには大量のマナが必要です.
2.2 熟練の魔術師、ハーキル(2点)
ドラフトはクリーチャー主体なのでかなり使いにくいと思います.
2.3 ハーキルの最後の瞑想(4点)
お互い土地以外のパーマネントを全て手札に戻し強制的にターンを終わらせます.
相手の呪文に割り込めばそれを追放して強制的にターンを終わらせるので強力です.
問題は相手ターンに唱えるには10マナ必要だということです.
自ターンに唱えると相手が先に動き出してしまうのでリセットとしては微妙ですし….
2.4 多元宇宙と共に(5点)
自ターン1回ライブラリー上のカードをプレイ出来るので強力なエンチャントです.
ただし,8コストは非常に重いので置くのがかなり大変です.
修復と充電みたいなカードでなるべく軽く設置したいです.
2.5 天空射の士官(10点)
自身攻撃時に1/1&兵士を1体生成するのは優秀です.
3マナ2/3&飛行なのでアタッカーとしても使いやすいです.
兵士を揃えられればドローエンジンとして使えるのも優秀です.
2.6 時間の旅人、テフェリー(10点)
自分が1ドローするたびに忠誠度カウンターが増えるので生存しやすいです.
警戒&ドローするたびに+1/+1カウンターを置く2/2トークンを生成出来ます.
忠誠度を増やしながらドロー出来るのでリソース差で有利な状況を作りやすいです.
そのため,相手からすると真っ先に処理しなければならない厄介な存在です.
2.7 ウルザの命令(8点)
(1)~(4)の効果から2つ選んで解決する4マナのインスタントです.
状況に応じて臨機応変に対応出来るのは優れていますね.
(1)について
相手のすべてのクリーチャーに-2/+0修正を与えます.
そのため,小型をたくさん並べるデッキから受けるダメージを大幅に抑えられます.
ライフダメージ軽減に使ったり,交戦時に相手を一方的に壊滅させるのも良いですね.
(2)について
シンプルですが,パワーストーン1つ生成は助かります.
次ターン以降に強力な起動能力やアーティファクトを使いやすくなりますから.
(3)について
自分のアーティファクト分サイズアップするクリーチャーを1体タップ状態で生成します.
今セットはアーティファクトが多いのでサイズを期待出来そうです.
アンタップインだとブロッカーとして優秀過ぎるためタップインなのでしょうね.
(4)について
占術1&1ドローはやや地味ですが,手札の質を上げられるので有用です.
2.8 秘儀の代理者(7点)
優秀なインスタントやソーサリーを採用出来ているなら有用なクリーチャーです.
試作だと2マナ以下のインスタントやソーサリーしか唱えられません.
なので,常時パンプするカードと併用するか7マナで登場させたいです.
2.9 高波エンジン(7点)
マナを支払うたびにどんどん強化されるアーティファクト・クリーチャーです.
だいぶ手間はかかりますが,5/4が3ドロー出来るのは良さそうです.
序盤は壁として使い,状況に応じて強化して使いたいです.
2.10 時空錨(7点)
毎自ターンアップキープに占術2を使えるのは優秀です.
しかも,占術で下に送ったカードは自ターンならプレイ出来ます.
そのため,リソース差で相手を圧倒し易くなります.
唯一の欠点は重さなので上手く設置出来る状況を作りたいです.
2.11 テリシアの精神壊し(5点)
攻撃するたびに相手のライブラリーを半分切削するアーティファクト・クリーチャーです.
悪く無いのですが,このカードだけだとライブラリーアウトは狙えません.
さらに,相手によっては墓地を増やした結果友情コンボが発生する危険も抱えています.
3. アンコモンの評価
兄弟戦争の青のアンコモンは12枚です.
3.1 組立分解(5点)
アーティファクトとエンチャントを打ち消して追放出来るのは良いです.
今セットは蘇生持ちが多いので追放出来れば蘇生を阻止出来ますから.
ですが,対象が限定され過ぎているので使い勝手は良くないと思います.
起動型や誘発型能力を打ち消せるのも状況次第では良さそうです.
3.2 知識の流れ(5点)
島を3枚コントロールしていないと手札が減るドロー系インスタントです.
青単ならかなり手札を増やせますが,混色だとかなり微妙な感じです.
3.3 錨の鍛錬(4点)
ライブラリー上から最大5枚アーティファクトを手札に加えられます.
上振れは強力ですが,安定感に欠けるので個人的には微妙な印象です.
3マナソーサリーなので最低でも2枚はアーティファクトを手札に加えたいです.
3.4 不本意な冷却時間(6点)
2ターンの間アーティファクトとクリーチャーを2枚タップし続けられるのは良いですね.
テンポを稼げるのでその間に一気に攻めたいです.
3.5 抑揚の番人(3点)
自分のアーティファクトやインスタントやソーサリーをライブラリーに戻して再利用出来る可能性があります.
もしくは相手の墓地メタとして使えます.
今セットだとアーティファクトの蘇生を使用不能に出来ますし.
ですが,全体的に微妙な印象が拭えないです.
3.6 パワーストーンの分割(5点)
1回でパワーストーンを2つ生成出来るのは優秀です.
ですが,追加コストのアーティファクトを用意するのが少々手間です.
3.7 飛び立ち(9点)
クリーチャー1体に飛行&攻撃時1ドローを付与するのは非常に優秀です.
1回攻撃すれば元が取れますし,2回以上攻撃すればただただアドを稼ぎ放題です.
相手がこのカードのセット先を止める手段がなければそのまま殴り勝ててしまいそうです.
3.8 飛行機械の整備士(7点)
各ターンに2枚目のカードを引くたびに+1/+1カウンターを1個自身に置きます.
自ターンなら通常ドローもあるので追加1ドロー出来れば条件達成です.
なので,起動能力でドロー出来るカードと相性が良いです.
また,自身死亡時に1/1&飛行を1体生成するのも◎.
3.9 パワーストーンの神童、ウルザ(8点)
起動能力で1ドロー1ディス出来るので手札の質を高めやすいです.
特筆すべきはアーティファクトを捨てるとパワーストーンを1つ生成することです.
このカードの効果以外でも誘発するので上手くすればお互いのターンにパワーストーンを生成することも可能です.
3.10 微風の歩哨(8点)
2マナ2/1&瞬速&飛行なので使いやすいクリーチャーです.
自分の兵士を1体バウンスすれば+1/+1カウンターでサイズアップするのも◎.
バウンス対象はチャンプブロックした兵士や登場時能力を使い回せる兵士だと尚良いですね.
兵士以外も戻せるのでクリーチャーを手札に逃がす手段としても使えますね.
3.11 巨体変異(7点)
サイズ以外自分のアーティファクトやクリーチャーのコピーになります.
戦場にいる優秀なカードをコピーして増やせるとかなり戦いやすくなります.
ただし,伝説もコピーしてしまう点には気を付けたいです.
3.12 観測用飛行機械(6点)
コスト比のサイズは小さめですが,飛行持ちなので使えると思います.
登場時に自身のパワー分占術Xが使えるのも便利です.
4. コモンの評価
兄弟戦争の青のコモンは18枚です.
4.1 空挺司令官(6点)
3マナ必要ですが,兵士1体に飛行を付与出来るのは有用です.
6マナ払えば兵士2体を飛行させて攻撃することも出来ますし.
自身も兵士なので飛行させられますね.
4.2 情報収集(5点)
諜報2でドローの質を上げつつトラッシュも増やせます.
4.3 同調解除(7点)
土地でないパーマネントをライブラリーバウンスしつつ占術2出来ます.
コストは重いですが,青の除去としては優秀な部類だと思います.
4.4 ファラジの考古学者(2点)
ドラフトでクリーチャーも土地も回収出来ないのは致命的です.
+1/+1カウンターを置いても2マナ1/4にしかならないのも微妙です.
4.5 コイロスのロック鳥(7点)
やや重いですが,瞬速で登場出来る飛行は不意を突きやすいです.
5マナ残っている状態なら相手にコンバットトリックを警戒させられますし.
登場時にパワーストーンを1つ生成出来るのも良いです.
4.6 ラト=ナムの達人(7点)
各ターンに2枚目のカードを引くたびに+1/+1カウンターを1個自身に置きます.
自ターンなら通常ドローもあるので追加1ドロー出来れば条件達成です.
なので,起動能力でドロー出来るカードと相性が良いです.
4.7 機械力(7点)
条件達成で1マナで使えるパーマネントバウンスなので使いやすいです.
このバウンスは自分のパーマネントも対象に出来ます.
なので,除去から守ったりチャンプブロッカーを手札に逃がしたりすることも出来ますね.
4.8 マイトストーンの稼動力(4点)
どんなアーティファクトでも4/4にするエンチャントです.
序盤に登場させた小型を4/4扱い出来るのは悪く無いです.
セット時に1ドロー出来るのでセットするエンチャント特有の2:1交換で損しにくいですし.
ちなみにこのエンチャントは相手のアーティファクトにもセット出来ます.
なので,相手の大型を4/4にサイズダウンさせる目的で使う方が多いかもしれません.
4.9 回収任務の工作員(3点)
2マナ払うたびに+1/-1修正を得るのでタフネス6までは相打ち出来ます.
2/5は壁としては悪く無いですが,得られる戦闘修整が微妙です.
それなりにマナを使ってようやく相打ち出来るかどうかですからね.
タフネスが下がらなければ全く問題なかったのですが….
4.10 散乱光(6点)
アーティファクトやクリーチャー対象の追加コスト要求打ち消しなので使いやすいです.
対象が限定されているため,追加コストが4マナと多いのが魅力ですね.
4.11 厳しい授業(5点)
手札と墓地の質を上げつつパワーストーンを1つ生成出来るのは良いですね.
4.12 第三の道の学者(6点)
7マナは重いですが,繰り返し使える2ドローは魅力です.
パワーストーンをたくさん生成して上手くマナを賄いたいです.
4.13 ウルザの拒絶(6点)
一般的な3マナの何でも打ち消しとクリーチャー2体タップを選択出来るのは便利です.
打ち消しだけだと腐る場面も多いですが,タップで盤面に干渉出来るので腐りにくいです.
4.14 ウィークストーンの支配力(6点)
青で良く見かけるアンタップ・ステップにアンタップしなくなるエンチャントです.
4マナ払えばタップ出来ますし,疑似除去としては及第点です.
4.15 翼の猛士(7点)
3マナ2/2&飛行&果敢なので使いやすいクリーチャーです.
なるべく果敢を活かして打点を稼ぎたいです.
4.16 沿岸の防壁(5点)
島をコントロールしていれば2マナ3/3&防衛なので使いやすい壁です.
諜報1を繰り返し使えるので膠着状態やマナが余っている時に助かります.
4.17 戦闘急使(4点)
2マナ&自身生け贄1ドロー出来るのでチャンプブロッカーとして使えそうです.
やや効率は悪いですが,蘇生して1ドローする選択も有りですね.
4.18 深奥の突撃巨像(7点)
マナコスト比のサイズが良好なアーティファクト・クリーチャーです.
アンタップ・ステップにアンタップ出来ないデメリット持ちです.
ですが,3マナでアンタップするので疑似的な警戒持ちとしても使えます.
また,能動的にアンタップするのでタップする青系の効果をほぼ無効化出来ます.
5. おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました.
他の色についての記事も順次追加予定なので,下記リンクから閲覧して頂けると嬉しいです.
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