1. はじめに
28弾時点のク・リトデッキはイマイチ動かしづらい感じでした.
というのも,デッキを潤滑に動かすために必要なカードが収録されていませんでしたから.
しかし,ゼクドリ発売でク・リトのカードが増えたためデッキを組みやすくなりました.
今回はIGOBにナトコを採用した白メインのク・リトデッキを紹介します.
白らしく,パワーマイナスで相手を妨害し,盤面をしっかり作って勝利を目指すデッキです.
爆発力で勝負するのではなく,堅実かつ着実にボードコントロールするデッキになっています.
2. デッキレシピ
まずデッキレシピを紹介します.
※1 カード名の後ろの数字は採用枚数・1枚の値段となっています.
※2 カードの値段は記事作成時の遊々亭様の値段を参照させていただきました.
プレイヤー
天王寺飛鳥・50
デュナミス
告げられし福音ミカエル 2・2480
天醒する御使いフィエリテ 1・50
絶対なる猫王ミケ 1・300
試作型ブリMKII&汎用型ブリ 3・2980
砂神の楼閣ルル 1・50
【混沌顕臨】這徊夜ニャルラト 1・6980
【無貌顕臨】千幻変ニャルラト 1・9980
【豊穣顕臨】囁仔羊シュブニ・グ 1・5980
【遊蕩顕臨】紫黒魔シュブニ・グ 1・9980
IGOB
終末の顕臨姫ナトコ上 4・300
終末の顕臨姫ナトコ下 1・680
スタートカード
心安らげる場所フィエリテ 1・20
IG枠
会計士アルパイン ←LR 4・100
天文学者スパングルド ←VB 2・30
Adonai Melekh 2・50
悍ましき北風イタァカ 4・1280
支配する衰退エルシェント 4・200
深淵の惑乱ワズン 4・150
非IG枠
コスト2
捻じれる暗黒シエアガ 3・300
コスト4
七つの盟約アーラク=ナーチャ 4・580
地を穿つ業苦ニョグサ 2・200
コスト5
奉仕する厄災ショゴズ 4・200
輪廻の始原ルブ=スーラ 3・200
コスト7
黄昏待つ星使シャンブラ 4・100
イベント
ナトコ 終末を呼ぶ祈り 4・50
グランドスラム 3・300
そして星の世界へ 2・200
デュナミス合計:47220円
IGOB合計:1880円
メインデッキ合計:14070円
デッキ総額:63170円
シフトが高いのは仕方がないとしても,試作型ブリMKII&汎用型ブリの高さには目を疑います.
Rですが,いろんなデッキに使えますし,実質ク・リトデッキには必須だからでしょうね….
3. デッキの動かし方
おおまかなデッキの動かし方を説明していきます.
4リソース時までに手札を整えて,5リソースでIGOBを捲ります.
6リソース時にシフトをスクエアに着地させて,妨害カードを構えつつ,じわじわ攻めます.
リソースの管理に少々注意が必要です.
悍ましき北風イタァカや七つの盟約アーラク=ナーチャ,ナトコ 終末を呼ぶ祈りはリソースにあるカードの枚数を参照しますから.
6リソース時にク・リト4枚かつ白2枚になるのが理想的です.
3.1 3リソース時
下記3枚のいずれかをプレイします.
悍ましき北風イタァカは手札とトラッシュを増やせるので優先的にプレイしたいです.
ですが,初期リソースにイベントが入っていると使えないので注意です.
支配する衰退エルシェルトはチャージを増やせる可能性があります.
イベントが多めのデッキなので,少々効果を外しやすいのがネックです.
深淵の惑乱ワズンは相手の4コスト以下のゼクスを破壊出来ます.
3コストバニラを出されたときや,4コストが引けなかったときに活躍します.
こちらも初期リソースにイベントが入っていると使えない点は注意です.
このデッキでトラッシュに落として置きたいカードは捻じれる暗黒シエアガと輪廻の始原ルブ=スーラの2枚です.
トラッシュに落とせる機会があれば,積極的に落としておきたいです.
3.2 4リソース時
下記3枚のいずれかをプレイします.
七つの盟約アーラク=ナーチャも手札とトラッシュを増やせるので優先的にプレイしたいです.
カードを手札に加えられるのでIGOBイベントも回収出来る点は優秀です.
こちらはリソースに無色が3枚必要なので,初ターンに貼るリソースに注意します.
地を穿つ業苦ニョグサはトラッシュを増やしつつ,リソースブースト出来ます.
リソースにある捻じれる暗黒シエアガや輪廻の始原ルブ=スーラ,そして星の世界へをトラッシュに落としたいです.
そして星の世界へは手札かチャージを整えつつ,異形の落とし仔を1枚登場させられます.
なるべく温存しておきたいカードですが,手札次第ではこの時点で使用するのも手です.
その場合,奉仕する厄災ショゴズのためにチャージにク・リトが1枚は残るようにします.
3.3 5リソース時
奉仕する厄災ショゴズをプレイします.
IGOBしたときに,即シフトしたいため奉仕する厄災ショゴズをなるべくこのタイミングでプレイしたいです.
直ぐにシフトになれるかどうかでク・リトデッキが相手に与える影響は大きく変わりますから.
3.4 6リソース時
IGOBして,シフトもします.
他のIGOBと異なり,チャージ枚数は参照しないため,ほぼ確実にIGOB出来る点は強いです.
この時点だとこんな感じの盤面になることが多いです.
9:終末の顕臨姫ナトコ(シフト済み)
8:試作型ブリMKII&汎用型ブリ (心安らげる場所フィエリテ+異形の落とし仔で降臨)
7:捻じれる暗黒シエアガ
6:異形の落とし仔
この盤面で白1リソースを残し,下記4枚のいずれかを構えます.
グランドスラムかそして星の世界へを構えられるとIGOBの生存率が上がります.
特にグランドスラムを構えた場合,IGOBも含めたの自軍スクエアのゼクス全てが生存しやすくなります.
手札にイベントが無い場合でも心安らげる場所フィエリテはチャージに構えられるはずです.
そのため相手は動きにくくなります.
IGOBを守れれば,シフトの能力で相手の行動はかなり制限されます.
そのため,後はじわじわスクエアを侵食し,相手が返せない盤面を作って勝利します.
4. デッキの補足
いくつかこのデッキについて補足しておこうと思います.
4.1 メインデッキについて
4.1.1 天文学者スパングルド
ヴォイドブリンガーが欲しい&デッキ内の白を増やしたかったので採用しました.
対なる『鎮頂』アンシャル・キシャルが採用出来ないのでチャージに触れる唯一のカードです.
ディンギルは捲らないので試作型ブリMKII&汎用型ブリが倒されないと効果を使えません.
他のヴォイドブリンガー候補としては下記の2枚が挙げられます.
運命のデスティネは常時自軍スクエアにいるゼクスのパワーを+1000出来ます.
そのため,IGOBのパワーは11500になり生存率が上がります.
聖獣オーラヘイズルーンは自身を除外することでノーマルスクエアのゼクス1枚がダメージを与えられなくなります.
そのため,相手が絶界持ち以外でこちらのIGOBを攻撃することは出来なくなります.
4.1.2 会計士アルパイン
ライフリカバリーとデッキ内の白を増やしたかったので採用しました.
相手が自動能力でゼクスを登場もしくは破壊すると3リソーススリープします.
盤面を固めた状態でこのカードを配置すると,相手のリソースが足りなくなります.
そのため,こちらの盤面が残り易く,返しのターンを楽に迎えられます.
4.2 デュナミスについて
4.2.1 告げられし福音ミカエル
イベントが割と入っているので採用しました.
IGOBしてこそ真価を発揮するので,IGOBイベントにアクセス出来るのは有用です.
5コスト以上を除去する効果もあるので,登場させるタイミングはそれなりにあります.
4.2.2 天醒する御使いフィエリテ
IGOBが生存した後にプレイするカードです.
除去と任意のゼクスをパワーパンプ出来るので,盤面を残しやすくなります.
PSに置いて,1度は起動効果を使い妨害出来るようにしたいです.
覚醒条件で黄昏待つ星使シャンブラをデッキに戻せる点も○.
4.2.3 絶対なる猫王ミケ
パワー10500が欲しいor相手の小型を一掃したいときにプレイするカードです.
無色が多い為,7コストパワー10500を倒しにくいです.
そのため,意外と登場する機会があったりします.
起動能力でケット・シーの市場と同じ効果が使えます.
盤面を固めた上でこのカードをスクエアに残せると相手は動きにくくなります.
そのため,こちらの盤面の生存率が上がります.
4.2.4 試作型ブリMKII&汎用型ブリ
正直なところ試作型ブリMKII&汎用型ブリがいないとデッキが立ち行かないです.
基本的に無色のゼクスばかりなので,ディンギルはこれしか使えないからです.
1ドローも優秀ですし,需要が多い為値段が高騰するのも頷けます.
降臨条件にク・リト2枚の6,7コストのディンギルが欲しいところです.
4.2.5 砂神の楼閣ルル
7コストパワー10500が欲しいので採用しました.
ですが,使う機会は少ないので保険としての意味合いが強いです.
降臨させるとしたら,IGOBとVBかLRで降臨させることになります.
やはり,ク・リト2枚で降臨出来る7コストパワー10500のディンギルが欲しいです.
4.3 シフトについて
状況に応じて4種類のシフトを使い分けます.
4.3.1 【混沌顕臨】這徊夜ニャルラト
相手の3コスト以下の登場制限があるので,ニャルラトは一番最初にシフトしたいカードです.
IGからも手札からも相手の3コストが登場しなくなります.
そのため,こちらの小型ゼクスを倒すことすら厳しくなります.
相手に制限を課した上でイベントを構えているため,IGOBが倒されにくいです.
三つ目の効果でトラッシュからゼクスを回収出来ます.
そのため,異形の落とし仔で試作型ブリMKII&汎用型ブリを降臨させ,黄昏待つ星使シャンブラを回収したりします.
4.3.2 【無貌顕臨】千幻変ニャルラト
こちらも登場制限を課せるので,優先的にシフトするカードです.
異形の落とし仔に絶界を付与出来るので,IGOBの前に置いて蓋にしたりします.
相手が攻撃する回数を増やせるならば,こちらがイベントで干渉出来る機会も増えます.
そのため,妨害を主軸としたこのデッキには合っている効果です.
4.3.3 【豊穣顕臨】囁仔羊シュブニ・グ
シュブニ・グは移動や自壊を絡めた相手の連続攻撃に制限を課せます.
なので,そういった相手には非常に刺さります.
二つ目の効果で相手の3コスト以下のゼクスをすべて破壊するので,盤面の小型を一掃したいときに有効です.
相手の【無貌顕臨】千幻変ニャルラトによる絶界3コストや小型を大量展開された場面を覆すために使うことが多いです.
4.3.4 【遊蕩顕臨】紫黒魔シュブニ・グ
相手に課す制限は【豊穣顕臨】囁仔羊シュブニ・グと同じです.
こちらは異形の落とし仔のパワーを11000に出来るため,スクエアの制圧が容易になります.
現状のク・リトデッキだとパワー10500を突破しにくいため,使用頻度は高めです.
パワー11000が3体も並ぶので,相手からするとかなり戦いにくいはずです.
ですが,コスト参照による除去には弱いです.
(滅獄竜デスティニーベインや【豊穣顕臨】囁仔羊シュブニ・グなど)
なので,相手のデッキ次第ではあまり有効に機能しない場合もあります.
5. おわりに
ゼクドリの追加カードのおかげで,ク・リトデッキはかなり使いやすくなりました.
今まではク・リトデッキと対戦する機会が少なかったです.
しかし,今後はかなり増えそうな気がしますよ.
最後までお読みいただきありがとうございました.
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